2019年07月10日、日本の通信インフラの安全性を劇的に高めるニュースが飛び込んできました。NECは、通信事業者を標的としたサイバー攻撃からネットワークを保護する最新製品を発売したのです。この製品は人工知能(AI)を活用して、電話網などを司る「制御信号」を24時間体制で分析します。これまで専門家が膨大な時間を費やしてきた監視や検知の作業を自動化し、なんと人手による作業量を最大90%も削減できるというから驚きを隠せません。
SNS上では「通信インフラの守り手がAIに代わるのは心強い」「セキュリティ担当者の負担が減る画期的な仕組みだ」といった期待の声が続々と上がっています。現在、世界的にセキュリティ対策を担う高度な人材が不足している中で、NECの試みは業界が抱える深刻な課題に対する現実的な解決策と言えるでしょう。通信網は現代社会の生命線であり、そこを守る技術の進化は、私たちの日常生活における安心感を底上げしてくれるに違いありません。
未知の脅威を逃さない!「制御信号」に着目した次世代の監視システム
このシステムの最大の特徴は、通信機器そのものの動作記録である「ログ」ではなく、機器間でやり取りされる「制御信号」に注目した点にあります。制御信号とは、通信の接続や切断を管理するためのいわば「司令塔」からのメッセージです。従来のログ分析では、機器の種類が変わるたびにAIの学習モデルを作り直す必要がありましたが、信号をベースにすることで、多様なメーカーの機器が混在する環境でも柔軟に対応できるようになりました。
今回のAIは、正常な状態の信号パターンをあらかじめ学習しており、そこから少しでも外れた不自然な動きを即座に察知します。これは「異常検知」と呼ばれる手法で、過去のデータにない「未知のサイバー攻撃」を見つけ出す際に極めて有効な手段です。日々巧妙化する攻撃手法に対し、後手回りに陥ることなく先手を打てる点は非常に魅力的です。膨大なデータの中から針の穴を通すような異変を見つけ出す作業は、まさにAIが得意とする領域でしょう。
さらに注目すべきは、AIが警告を出した理由を人間が論理的に確認できる「ホワイトボックス型」を採用していることです。一般的なAIは判断のプロセスがブラックボックス化しがちですが、この仕組みなら管理者が根拠を納得した上で対策を講じられます。個人的には、この「人間とAIの協調」こそがセキュリティの理想形だと考えます。AIにすべてを丸投げするのではなく、最終的な判断を支える信頼性の高いパートナーとして活用するNECの姿勢は、非常に賢明ではないでしょうか。
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