2019年07月21日の投開票日に向けて盛り上がりを見せる参議院議員選挙ですが、その論戦の内容に危機感を抱く専門家がいます。国際経済の第一人者である早稲田大学の浦田秀次郎教授は、現在の選挙戦において「通商・貿易問題」への関心が極端に低い現状を「非常に残念だ」と切り捨てました。世界を揺るがす米中対立の激化を背景に、日本がどのような役割を果たすべきかという本質的な議論が、国内問題の影に隠れてしまっているからです。
SNS上でもこの指摘には大きな反響が寄せられており、「老後2000万円問題も大切だが、貿易が停滞すれば国富そのものが失われる」といった冷静な意見が目立ちます。特に、米国が主導する「保護主義」への懸念は深刻です。保護主義とは、自国の産業を守るために輸入制限や高い関税を課す方針を指しますが、これは長年築き上げた自由な貿易体制を根底から破壊しかねません。一度壊れた秩序を取り戻すのは至難の業であり、日本は今こそ他国と連携し、米国をいさめるべきでしょう。
日米交渉の「理不尽」を跳ね除ける日本のプライド
選挙後には日米貿易交渉の本格化が予想されますが、浦田教授は米国側の「理不尽な要求」を強く牽制しています。米国は日本に対し、環太平洋経済連携協定(TPP)以上の農産品関税引き下げを求める一方で、自国の自動車関税の維持を狙っているとされています。TPPとは、関税を撤廃し自由な投資ルールを作る多国間協定ですが、米国が自国に都合の良い条件ばかりを押し通すのであれば、それは国際社会からの信頼を失う行為に他ならないはずです。
安易な妥協は日本への軽蔑を招くという教授の言葉は、非常に重く響きます。Twitterなどのネットメディアでは「交渉力こそが日本の命運を握る」といった声が溢れており、単なる追従ではない独自の外交姿勢を求める国民の期待が読み取れます。私自身も、目先の追加関税を恐れて「不平等な約束」を交わすことは、将来の日本経済に禍根を残すと確信しています。日本は世界をリードする先進国として、毅然とした態度で自由化の価値を説くべきではないでしょうか。
農業改革のブレーキを外せ!輸出拡大の意外な処方箋
政府や自民党は農産品の輸出拡大を掲げていますが、そこには「アクセルとブレーキを同時に踏んでいる」という矛盾が潜んでいます。浦田教授によれば、実は「輸入自由化」こそが最大の輸出促進策になるのだといいます。現在の日本のコメ価格は国際水準に比べて極めて高く、これが輸出の壁となっています。輸入を自由にして市場原理を取り入れることで、国内の生産コストを下げ、国際競争力を高めるという逆転の発想が必要なのです。
牛肉などの畜産品についても同様のことが言えますが、保護関税で価格を維持したまま輸出を増やそうとする施策は、確かに行き詰まりを感じさせます。ネット上の議論でも「強い農業を作るには保護よりも自立が必要だ」という声が上がっており、既得権益に踏み込む改革への期待が伺えます。日本の美味しい農産品が世界を席巻するためには、内向きな保護政策を脱ぎ捨て、真のグローバル競争に打って出る勇気が、政治家と生産者の双方に求められています。
アジアの主導権とWTO改革への挑戦
アジアに目を向けると、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉が難航しています。これはASEAN諸国と日中韓など計16カ国による広域な協定ですが、中国製品の流入を恐れるインドの反発により、毎年妥結が先送りされています。ここで懸念されるのが「インド抜きの中国主導ルール」の誕生です。浦田教授は、日本がオーストラリアやASEANと協力し、民主的で透明性の高いルール作りを主導する「調整役」を担うべきだと強く主張しています。
さらに、世界貿易機関(WTO)の抜本的な改革も急務です。国有企業への過剰な補助金や技術の強制移転といった「不公正な取引」を是正するため、多国間の枠組みを再構築しなければなりません。SNSでは「ルールを守らない国を放置すれば自由貿易は死ぬ」という厳しい意見も散見されます。2019年07月の参院選を通じて、私たちは単なる経済的利益を超えた、自由で開かれた世界を守るための「戦略的なビジョン」を、候補者たちに問うべき時なのです。
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