お出かけの際に財布や鍵をどこかに置き忘れてしまい、冷や汗をかいた経験は誰にでもあるはずです。そんな日常の不安を解消してくれる心強い味方が、今まさに大きな広がりを見せています。東京に拠点を置くスタートアップ企業のMAMORIO株式会社は、持ち物を紛失した際にスマートフォンへ自動で通知が届く画期的なサービスの提供範囲を、2019年07月17日より関西エリアの主要鉄道各社へと一挙に拡大しました。
ここで活用されている「スタートアップ」とは、独自の技術や斬新なアイデアで社会に新しい価値を提供し、急成長を目指す若い企業を指します。彼らが開発した紛失防止タグには「ブルートゥース」と呼ばれる近距離無線通信技術が搭載されており、タグとスマートフォンの距離が一定以上離れて通信が途切れると、アプリがすぐさま「手元から離れました」と教えてくれる仕組みです。
JR西日本から大阪メトロまで!関西全域をカバーする見守り網
これまで首都圏を中心に実績を積み重ねてきた同サービスですが、2019年02月01日からはJR西日本との連携を皮切りに関西でのインフラ構築を本格化させています。JR西日本では2府6県の計11カ所に設置された忘れ物センターが、タグからの信号を受け取る「マモリオスポット」として機能し始めました。これにより、万が一電車内に忘れ物をしてセンターに届けられた際、持ち主へ即座に通知が届くようになったのです。
勢いはさらに加速しており、2019年06月01日からは京阪電気鉄道の主要2カ所のセンターや、大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)の全駅でも導入が開始されました。特に大阪メトロでは各駅に配備されているタブレット端末に専用アプリをインストールすることで、駅に落とし物が届いた瞬間に持ち主へ知らせる体制を整えています。関西を網羅するこのネットワークは、利用者にとって大きな安心材料となるでしょう。
鉄道会社とユーザーの双方にメリット!進化する忘れ物対策
このシステムを導入することは、鉄道会社にとっても大きな利点があると考えられます。警察白書のデータによると、2017年の全国の遺失物届け出件数は約2882万件にも上り、10年前と比較して2倍以上に膨れ上がっているのが現状です。膨大な忘れ物の管理や保管場所の確保は、鉄道スタッフにとって無視できない業務負担となっていました。今回の連携は、こうしたコスト削減や沿線の価値向上に直結する良策と言えます。
さらに、2019年06月中旬からは「マモリオスポット」を活用した画期的な新サービスも始動しました。これは、専用のタグを持っていなくても、自身のスマートフォンを紛失した際に役立つ無料の機能です。事前にアプリを設定しておけば、スマホが駅の窓口などに届けられた際に、あらかじめ登録したメールアドレスへ居場所が通知されます。高価なスマホや決済機能を守るための、まさに現代の「デジタル保険」ではないでしょうか。
SNS上でも「これでもう大阪の電車に財布を忘れても安心だ」「スマホだけで利用できる無料サービスは神対応すぎる」といった喜びの声が続々と上がっています。テクノロジーの力で「探し物」という無駄な時間を減らし、心にゆとりをもたらしてくれるこのサービスは、今後さらなる広がりを見せるに違いありません。便利さと安全を両立させるスマートな社会の実現に、大きな期待を寄せたいところです。
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