2019年07月17日、東京都港区は夜の繁華街に新たな光を灯す画期的な施策を発表しました。六本木や赤坂、新橋といった日本を代表する「眠らない街」を抱える港区において、安全と安心をブランド化する試みが始まろうとしています。それが、優良な飲食店を区が公認する「MINATOフラッグ制度」という新しい仕組みです。
近年、経済界や自治体で熱い注目を浴びている言葉に「ナイトタイムエコノミー」があります。これは日没から翌朝までの時間帯に行われる経済活動を指し、観光客の消費を促す新たな成長戦略として期待されている分野です。港区はこの市場を健全に拡大させるため、違法な客引きやトラブルの根絶に向けた本気の姿勢を見せています。
世界基準の安心を!「パープルフラッグ」をモデルにした港区の挑戦
今回の制度は、夜間でも安心して過ごせるエリアを国が認証するイギリスの「パープルフラッグ制度」がモデルとなっています。港区版のユニークな点は、エリア単位ではなく「店舗単位」で認証を行うことにあります。これによって、一つひとつの飲食店が自発的に街の秩序を守る主役となり、地域全体の信頼感を高めていくことが期待できるでしょう。
認証を受けるためのハードルは決して低くありません。午後20時から午前0時まで営業する店舗を対象に、指定暴力団との一切の関係遮断や、近隣のパトロール活動への参加といった計7つの厳格な項目を宣誓する必要があります。加えて、ゴミ出しのルール遵守など、地域住民との共生も強く求められているのが特徴と言えます。
厳しい審査をクリアし、2019年08月下旬までに申請を済ませた店舗には、2019年09月上旬から「MINATOフラッグ」と呼ばれる小型の旗が授与されます。この旗が店頭に掲げられることで、初めてその地を訪れる訪日外国人や観光客の方々にとっても、安心して扉を開けるための「信頼のバロメーター」となるに違いありません。
SNS上では早くもこのニュースが話題となっており、「六本木や新橋で安心して飲める店がひと目でわかるのは助かる」「客引きに悩まされずに済む街になってほしい」といった歓迎の声が多数寄せられています。一方で、「旗があるだけで本当に安全と言えるのか、運用の透明性を注視したい」という鋭い意見もあり、制度の真価が問われるのはこれからだと感じます。
筆者個人の見解としては、規制だけで街を縛るのではなく、ルールを守る店を「見える化」して応援するこのアプローチは非常にクリエイティブだと高く評価しています。例えば、渋谷区ではハロウィーンの路上飲酒を条例で禁止するなど、厳しい規制に踏み切っていますが、港区のように店舗の自律性を促す手法は、自由な夜の文化を守る上でも賢明な選択ではないでしょうか。
2019年の後半戦に向けて、港区の夜がどのようにアップデートされていくのか、大きな期待を隠せません。安全という土台があってこそ、真の娯楽や文化は花開くものです。この「MINATOフラッグ」が、東京の夜を象徴する誇り高きシンボルへと成長していく過程を、私たちはこれからも熱心に追い続けていきたいと考えています。
コメント