2019年07月17日、大分県の観光業界を揺るがす驚きのニュースが飛び込んできました。韓国の格安航空会社であるティーウェイ航空が、大分空港と韓国の釜山、そして務安を結ぶ2つの定期路線を、2019年08月12日から休止すると発表したのです。大分県にとって重要な足が失われることになります。
これらの路線は、2018年12月22日に大分と韓国の地方都市を結ぶ待望の初定期便として華々しく就航しました。当初はそれぞれ週に3往復の運航が続けられてきましたが、残念ながら運営側の想定していたほど利用者が増えず、空席が目立つ厳しい状況が続いていたようです。
ここで「LCC」という言葉について少し解説しておきましょう。これは「Low Cost Carrier(ローコストキャリア)」の略称で、機内サービスの簡略化や効率的な運営によって、大手航空会社よりも格安な運賃を実現している航空会社を指します。幸いなことに、毎日運航されている大分―ソウル便については、今後も変わらず維持される見通しとなっています。
観光庁のデータによれば、2018年に大分県内に宿泊した外国人観光客は約144万人にものぼり、その内の約6割を韓国からの旅行者が占めています。今回の運休が、県内の観光地や地域経済にどのような影響を及ぼすのか、地元関係者の間では不安の声が広がっているのが現状です。
SNSなどのネット上では「別府や由布院へ遊びに行くのに便利だったからショック」「次はどの国とつながるのか気になる」といった、悲しみや期待が混ざった反応が多く寄せられています。利便性が高かっただけに、突然の休止を惜しむユーザーの声が次々と発信されている様子が伺えます。
筆者としては、今回の決断は非常に惜しいと感じますが、一方でこれは大分県が新たな市場を開拓する大きな転換点になるのではないでしょうか。特定の国に依存しすぎるリスクを分散し、より多角的な観光戦略を立てるべき時期が来ているといえます。ピンチをチャンスに変える力強さが求められます。
大分県側もこの事態を重く受け止めており、今後は台湾をはじめとするアジア各地と結ぶ新しい路線の誘致に全力を注いでいく方針を示しています。2019年07月現在、厳しい逆風が吹いているようにも見えますが、大分の持つ温泉文化などの魅力は決して色褪せることはありません。今後の動きに注目しましょう。
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