2019年07月16日、ホームセンター業界に大きな注目を集めるニュースが舞い込んできました。新潟県を拠点に「ホームセンタームサシ」などを展開するアークランドサカモトが、同じく新潟市に本社を置くヴァーテックスからフィットネス事業を譲り受けることを公表したのです。
この事業の引き継ぎは2019年09月01日に実施される予定となっており、地域に根ざした新たなサービス展開が期待されています。対象となるのは、新潟県内で親しまれている「ジョイフィット」や「フィット365」といった著名なスポーツクラブ事業で、これらがアークランドサカモトの傘下に入ることになります。
なぜ今、ホームセンターがスポーツジムを手掛けるのでしょうか。その最大の狙いは、既存の店舗にジムを併設する「複合型店舗」の実現にあります。アークランドサカモトは、主力事業であるホームセンターとフィットネスを組み合わせることで、店舗の集客力をより強固なものにしようと考えているようです。
実は、ホームセンターとスポーツジムの利用者には「年齢層が比較的高めである」という共通のデータが見出されています。ターゲット層が重なることから、日常の買い物ついでに運動を楽しむというスムーズな動線が生まれ、顧客の利便性は飛躍的に高まるに違いありません。
スピード感のある事業承継と今後の展望
今回の手続きでは、会社法に定められた「簡易吸収分割」という手法が採用されました。これは、一定の条件を満たす場合に株主総会の承認を省略できる制度で、迅速な事業再編を可能にする仕組みのことです。これにより、2019年09月のスタートに向けてスムーズな移行が図られるでしょう。
譲渡対価として約18億4600万円が支払われる予定ですが、アークランドサカモト側は、この投資による今期の業績への影響は軽微であると説明しています。ヴァーテックスのフィットネス部門は2019年01月期で約9億円の売上を誇っており、安定した収益基盤の獲得と言えるのではないでしょうか。
ネット上の反応を見てみると、「資材を買いに行くついでにジムに行けるのは便利そう」「ホームセンターが健康拠点になるのは面白い試みだ」といった、生活に密着した利便性への期待が多く寄せられています。地域住民にとって、より身近な存在へと進化していく様子が伺えますね。
編集者の視点から申し上げますと、近年の小売業界は単に「モノを売る」場所から「体験や価値を提供する」場所へと変貌を遂げています。今回の買収は、まさにその流れを汲むものであり、住まいの充実と身体の健康を同時にサポートする新しいビジネスモデルとして非常に賢明な判断だと感じます。
今後は大型の既存店だけでなく、これから誕生する新規店舗においても、この複合型のスタイルが積極的に検討される方針です。2019年09月01日以降、私たちの街のホームセンターが、どのような活気あふれる空間へと生まれ変わるのか、その動向から目が離せません。
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