大相撲名古屋場所の異変!2年以上も大関の優勝がない異常事態と、SNSで渦巻く「看板の重み」への懸念とは?

2019年07月18日、大相撲名古屋場所は11日目を迎えましたが、土俵の上では深刻な事態が進行しています。本来、大関という地位は「看板力士」として格下の挑戦を退け、横綱と共に優勝争いの最前線を走るべき存在です。しかし、今場所は2017年01月場所場所以来となる「4大関」という豪華な布陣で始まったにもかかわらず、ついにその全員が土俵から姿を消すという、番付の権威を揺るがしかねない状況に陥ってしまいました。

今場所の主役の一人になるはずだった高安関は、2019年07月15日の8日目に左肘を負傷してしまいました。負傷を抱えながらも翌日に勝ち越しを決める執念を見せましたが、残念ながら本日2019年07月18日から休場が発表されています。これにより、悲願とされていた初優勝の夢はまたしても次回以降に持ち越しとなりました。大関陣が不在となったことで、千秋楽まで大関以上の力士が激突するカードは横綱同士の対決のみという、寂しい構成になる見込みです。

SNS上ではファンの嘆きが止まりません。「最近の大関は脆すぎるのではないか」「昔のような圧倒的な壁としての存在感を感じられない」といった厳しい意見が目立ち、ハッシュタグ「#sumo」では現状を憂う投稿が相次いでいます。驚くべきことに、大関による幕内優勝は2017年01月場所の稀勢の里関を最後に、実に2年以上も途絶えているのです。この2年間の14場所では、横綱が賜杯を抱くか、さもなければ関脇以下の若手が勢いで初優勝をさらうという構図が定着しています。

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世代交代の波と「稽古不足」という厳しい指摘

日本相撲協会の芝田山広報部長は、現在の大関陣が優勝を狙う先頭集団から完全に取り残されている現状を強く嘆いています。上位陣が崩れた隙を突いて、下の番付の力士が優勝をさらっていく展開は、決して健全なピラミッド構造とは言えません。特に期待されていた22歳の貴景勝関は、右膝の怪我により在位わずか2場所での関脇転落が確定しました。若手の台頭が期待される一方で、その足元の脆さが露呈した格好ではないでしょうか。

他方で、豪栄道関が33歳、栃ノ心関が31歳、高安関が29歳と、中堅からベテランに差し掛かる大関陣からも、次期横綱を嘱望されるような勢いは感じられません。この停滞感に対し、尾車事業部長は「怪我の多さは稽古の少なさに直結しているのではないか」という本質的な課題を口にしています。相撲界における「稽古」とは、単なるトレーニングではなく、怪我をしない体を作り、精神を鍛え上げる根源的な営みを指す言葉です。

編集者の視点から見れば、今の大関陣に必要なのは、技術以上に「地位を守り抜くという執念」ではないでしょうか。怪我という不運はあるにせよ、ファンの多くは、かつての「大関」が持っていた絶対的な安定感と威厳を求めています。若手の台頭は喜ばしいことですが、やはり番付の最高位に近い者たちが強固な壁として立ちはだかってこそ、大相撲の醍醐味は生まれるはずです。今後の場所では、こうした批判を跳ね返すような、気迫に満ちた取り口を期待せずにはいられません。

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