2019年07月19日、サッカー界の最前線で指揮を執る清水エスパルスの左伴繁雄社長が、一人の偉大なミュージシャンとの絆について語りました。その相手とは、日本が世界に誇るロックギタリストのCharさんです。二人の出会いは、2004年に雑誌が企画した対談がきっかけでした。熱烈なロックファンである左伴さんが、自ら希望して実現した憧れの人との初対面だったのです。
運命的だったのは、お二人が共に1955年生まれという同い年だったことでしょう。初対面の瞬間から意気投合した二人は、多感な青春時代に夢中になって聴き漁ったミュージシャンの話題で、時間を忘れるほど盛り上がったといいます。この出会いを境に、仕事上の関係を超えた家族ぐるみの深い付き合いが始まり、横浜の本牧にある馴染みの店でお酒を酌み交わす仲へと発展していきました。
ライブとスタジアムに共通する「予測不能」な熱狂
Charさんは、ロックのライブとサッカーの試合には不思議な共通点があると考えています。それは、幕が上がれば最後まで何が起こるか分からないという、ライブ感溢れるスリルです。計算通りにはいかない一発勝負の世界に、お互い強い共感を抱いているのでしょう。実際に、2007年以前の横浜F・マリノス時代には、国立競技場などの大きな舞台で、試合前にCharさんがライブを披露し会場を沸かせたこともありました。
左伴さんが2007年にマリノスの社長を退任し、日産の関連会社へ移った際も、二人の友情が揺らぐことはありませんでした。Charさんは「ここで終わる男じゃない」と電話で激励し、そればかりか左伴さんの勤務先を突然訪れて車を購入するという、粋な行動を見せたのです。肩書きやポストが変わっても、一人の友人として変わらぬ敬意を払ってくれる彼の姿勢に、左伴さんは深く心を打たれました。
SNS上では、この異色の友情に対し「一流同士が響き合う姿に感動する」といった声や、「Charさんの『ドンマイ』が渋すぎる」といった驚きの反応が寄せられています。特に、清水エスパルスが2016年にJ2降格を経験した際のさりげない励ましや、翌2017年のJ1昇格時の迅速なお祝いメールなど、Charさんの細やかな気遣いには、多くのファンが胸を熱くさせているようです。
現在は静岡の地で戦う左伴さんと、音楽シーンの第一線を走るCharさん。お互いに多忙な日々を過ごしていますが、2019年のシーズンが幕を閉じた暁には、再び本牧の夜にロックとサッカーを肴に語り合いたいと願っています。私自身、こうした「利害関係のない大人の友情」こそが、厳しいプロの世界で戦うリーダーの孤独を癒やす、かけがえのない財産になるのだと感じてやみません。
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