老舗百貨店の大丸松坂屋百貨店が、これまでの常識を打ち破る画期的なプロモーションを開始しました。2019年07月19日、同社はアメリカのメディア大手であるバイアコムとタッグを組み、自社のアプリ会員を対象としたライブイベントへの誘客サービスを始動させたのです。伝統を重んじる百貨店が、最先端のエンターテインメントと手を組むという意外な組み合わせは、業界内でも大きな注目を集めています。
今回の施策の目玉は、大丸松坂屋の専用アプリをインストールしている会員であれば、国内外で絶大な人気を誇るアーティストのライブチケットに応募できるという点にあります。この「ライブ応募特典」は、これまでの百貨店が提供してきた割引や優待とは一線を画す内容です。SNS上では「百貨店のアプリでライブに行けるなんて驚き」「買い物以外でもメリットがあるのは嬉しい」といった、好意的な反響が数多く寄せられています。
若年層との「新しい接点」を創出する百貨店のデジタル戦略
百貨店業界において、最大の課題とされているのが「若年層の百貨店離れ」という現象です。ネット通販の普及により、わざわざ店舗へ足を運ぶ機会が減っている若い世代に対し、大丸松坂屋は「体験型価値」を提供することでアプローチを試みています。ライブという強力なコンテンツを入り口にすることで、これまで店舗に馴染みがなかった層との接点を、デジタルの力を借りて強固なものにする狙いがあるのでしょう。
ここで重要なキーワードとなるのが「バイアコム」という企業の存在です。同社は世界的に有名な音楽チャンネル「MTV」などを運営するエンターテインメントの巨人であり、若者文化に絶大な影響力を持っています。このバイアコムと連携することで、百貨店単独では難しかった「流行に敏感な層」へのリーチが可能となりました。音楽という共通言語を通じて、ブランドの認知度を高める手法は非常に合理的であると評価できます。
私自身の見解を述べさせていただきますと、この取り組みは単なる販促活動を超えた、百貨店の「再定義」であると感じます。モノを買う場所から、ワクワクする体験の入り口へと進化しようとする姿勢は、今の時代において不可欠な視点ではないでしょうか。アプリを起点としたこの戦略が、2019年07月19日以降の百貨店経営におけるスタンダードになっていくのか、その動向から目が離せません。
コメント