金融や流通など、私たちの生活を支えるITソリューションで知られる富士通フロンテックが、2019年7月24日付で新たな組織改革と人事異動を決定しました。今回の変革の舞台となるのは、世界を股にかける「グローバルビジネス本部」です。SNSなどのネット上では、大手企業の組織再編に対して「今後の海外戦略がどう変わるのか」「サービスの質が向上するのか」といった期待の声が寄せられており、業界内でも注目を集めるトピックスとなっています。
今回の機構改革で最も大きなポイントは、グローバルビジネス本部内にある「営業推進統括部」を、「営業統括部」と「拠点支援統括部」の2つに分割した点にあります。これまでは営業の促進と拠点へのサポートを一つの部署が担っていましたが、役割を明確に分けることで、より専門性の高いアプローチが可能になるでしょう。一方で、これまで存在していた「ビジネス推進統括部」は廃止され、経営資源の最適化が図られることとなりました。
「機構改革(きこうかいかく)」とは、企業の目的を達成するために組織の形やつながりを組み替えることを指し、一般的に業務効率の向上や戦略の明確化を目的に行われます。また、特定の部署を「分割」することは、それぞれの業務が拡大し、専門特化させる必要が出てきた証左とも言えるでしょう。今回の動きからは、同社が海外市場において、よりきめ細やかな営業活動と、現地拠点への手厚いバックアップを両立させようとする強い意志が読み取れます。
人事面では、2019年7月24日から新たな顔ぶれが重要な任務を担います。まず、富士通先端科技(上海)の総経理を務めていたホジヤヒメート・ジュリエット氏が、グローバルビジネス本部の主席部長に就任しました。「総経理(そうけいり)」とは、中国などの企業における社長や最高責任者を指す役職であり、現地での経営経験が豊富な人物が本部に加わることで、グローバル戦略に新たな知見がもたらされることは間違いありません。
さらに、新設された営業統括部のトップには、旧営業推進統括部長であった岡崎政之氏が就任します。そして、同じく新設された拠点支援統括部の部長には、ビジネス推進統括部長を務めていた笛田隆氏が抜擢されました。長年現場を指揮してきたエキスパートたちがそれぞれの専門領域を率いる体制が整ったことで、組織全体のスピード感が増していくはずです。こうした実力主義の配置は、同社の成長を支える大きな原動力となるでしょう。
編集者の視点から見ると、今回の組織再編は単なる効率化を超えた、攻めの姿勢が色濃く反映されていると感じます。上海でのトップ経験を持つ人材を要職に据えたことは、特にアジア圏を含むグローバル市場での存在感をより強固にする狙いがあるのではないでしょうか。既存の部署を廃止してまで新しい枠組みを作る決断からは、時代の変化に即応しようとする企業の覚悟が伝わります。今後の同社の展開から、ますます目が離せません。
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