日本を代表する総合建設会社(ゼネコン)の一角である大成建設は、2019年7月26日、組織の活性化と専門性の向上を目的とした新たな人事異動を公表しました。今回の異動は2019年8月1日に施行される予定で、営業力と都市開発、そして海外市場へのアプローチをより強固にする布陣となっています。特に、営業総本部や都市開発本部といった、同社の根幹を支える部門でのリーダー交代が目立ちます。
具体的な顔ぶれを見ると、営業総本部の営業教育推進には漆原正久氏が就任し、組織全体のスキルの底上げを担うことになりました。また、不動産ビジネスの要となる営業推進本部不動産情報には出石明氏が配置され、最新の市場動向をいかに受注に繋げるかが注目されます。SNS上では「大手ゼネコンの人事異動は業界のトレンドを反映している」「教育推進に力を入れるのは長期的な人材育成を見据えた戦略だろう」といった、同社の先見性を評価する声が上がっているようです。
都市開発とグローバル展開を加速させる注目のリーダーたち
今回の人事における大きなトピックの一つが、都市開発本部における体制強化です。都市開発本部副本部長である山崎貴士氏がプロジェクト開発第二を兼務することになり、大規模な再開発事業への熱意が伺えます。ここでいう「都市開発」とは、単にビルを建てるだけでなく、インフラや商業施設を組み合わせ、土地の価値を最大化する街づくりそのものを指します。専門知識と経営的視点の両立が求められる重要なポストと言えるでしょう。
さらに、日本国内に留まらず世界を舞台に戦うための布陣も整えられました。国際営業本部の統括営業には荒木達也氏が、建築総本部の国際管理には竹内雅人氏がそれぞれ抜擢されています。「国際管理」とは、海外特有の商慣習や法規制、労務管理といったリスクを適切にコントロールしながら、プロジェクトを円滑に進めるためのバックアップ体制を意味します。グローバル化が進む建設業界において、これらの部門の役割は年々重みを増しています。
最後に、中部圏の経済を支える名古屋支店では、田中耕太郎氏が統括営業の任に就きます。私は、今回の大成建設の人事から、既存の建築事業を維持しつつも、より付加価値の高い不動産開発や海外事業へと軸足を広げようとする強い意志を感じました。大手企業がこのように教育や管理体制の再編を積極的に行う姿勢は、建設業界全体の底上げにも寄与するはずです。2019年8月1日からの新体制が、どのような新しい価値を創造するのか期待が膨らみます。
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