2017年7月の九州北部豪雨によって甚大な被害を受けたJR日田彦山線の復旧計画が、いま大きな転換点を迎えています。2019年08月07日、JR九州は沿線住民を対象とした説明会を開催し、鉄道として復旧させる場合には工期が4年から5年ほど必要になるという最新の試算を明らかにしました。これは、単なる数字以上の重みを地域社会に投げかけています。
一方で、JR側はBRT(バス高速輸送システム)による復旧案も同時に提示しています。BRTとは、専用の道路をバスが走る交通形態のことで、信号待ちや渋滞の影響を受けにくいため、定時性が極めて高いのが特徴です。この方式であれば、工期は2年程度で済むとされており、鉄道復旧の半分以下の期間で運行を再開できるというメリットが強調されました。
SNS上では、この発表を受けて「5年も待てないけれど、やっぱり鉄路を残してほしい」といった悲痛な声や、「BRTなら早期復旧ができるから現実的な選択肢ではないか」という意見が飛び交っています。利便性と時間のどちらを優先すべきか、ネット上でも議論が白熱している状況です。地域にとって鉄道は単なる移動手段ではなく、心の拠り所でもあることが伺えます。
私は編集者として、この「5年」という歳月は地域コミュニティにとって非常に過酷な試練だと感じます。これほどの長い空白期間が生じれば、学生の通学や高齢者の通院ルートが完全に定着してしまい、鉄道が戻ってきたときには利用者が激減しているリスクも否定できません。持続可能な公共交通を維持するためには、スピード感のある決断が求められるでしょう。
今後の協議では、2019年08月07日に示されたこの時間的な格差が、大きな判断材料になることは間違いありません。鉄道としての誇りを守るのか、それともBRTという柔軟な未来を選択するのか。添田駅から夜明駅間にまたがる被災区間の行く末は、全国のローカル線問題を占う重要な試金石となるはずです。住民の皆様が納得できる形での解決を願ってやみません。
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