2020年東京五輪の混雑を救う!日立金属が放つ「CT技術転用」の爆速手荷物検査とは?

2020年の東京五輪開催がいよいよ目前に迫り、空港でのセキュリティ強化とスムーズな移動の両立が喫緊の課題となっています。こうした状況の中、日立金属は医療現場で培った高度な技術を空港の手荷物検査に応用し、2019年度中に商用化する方針を固めました。この革新的な試みは、医療用コンピューター断層撮影装置、いわゆる「CT」の部材を転用することで、これまでにない検査の高速化を実現しようとするものです。

今回、日立金属が改良して市場に投入するのは「シンチレータ」と呼ばれる、目に見えないX線を吸収して光へと変換する特殊な金属化合物のパネルです。この部材は、爆発物などの危険物を3次元の立体画像で正確に判別する最新の検査機器において、心臓部とも言える重要な役割を果たします。これによって、私たちは空港での長い待ち時間から解放され、より安全で快適な旅を楽しめるようになるに違いありません。

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希少なレアアース「ガドリニウム」が切り拓く検査技術の新境地

今回の技術革新における最大のポイントは、通常の手荷物検査機器では使われない希少な「ガドリニウム」というレアアースを原料に採用した点にあります。レアアースとは、地球上の存在量が少なかったり抽出が難しかったりする希少金属の総称ですが、ガドリニウムを用いることで、従来の部材に比べて光るスピードが格段に早くなります。その結果として、スキャンから画像処理までの時間が大幅に短縮され、圧倒的な高速検査が可能になったのです。

これまで医療用の高価なレアアースを産業用検査に使うには、コスト面が大きな障壁となって立ちはだかっていました。しかし、日立金属はレアアースの使用量を巧みに抑えながらも、発光性能を高い水準で維持する独自の製造プロセスを確立し、ついに低コスト化に成功したのです。2019年8月15日現在の発表によれば、この新部材は大阪府島本町にある事業所で生産が開始され、今後の需要拡大に合わせてさらなる増産も視野に入れています。

世界シェア5割を目指す日立金属の野心的な戦略とSNSの反応

日立金属のパワーエレクトロニクス統括部長である植村典夫氏は、実は医療用よりも荷物検査用の市場の方が大きなポテンシャルを秘めていると分析しています。同社は2025年3月期までに、この検査用途シンチレータで世界シェア5割という高い目標を掲げました。2018年には研究施設を移転させて生産体制を整えるなど、世界トップクラスのサプライヤーを目指す準備は着々と整っているようです。

このニュースに対し、SNS上では「あのイライラする空港の行列が短くなるなら大歓迎!」「CTの技術がこんなところにも役立つなんて驚きだ」といった、期待に満ちた声が数多く寄せられています。私自身の見解としても、日本の素材メーカーが誇る高い技術力が、社会インフラの安全と効率を支えるのは非常に誇らしいことだと感じます。最先端技術が私たちの日常をよりスマートに変えていく様子を、これからも注視していきたいところです。

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