2019年08月22日、現在の株式市場は世界情勢の不透明感に揺れていますが、そんな中で投資家が熱い視線を注ぐテーマがあります。それは「人生100年時代」という長期的な潮流を背景にしたヘルスケア関連株です。三井住友DSアセットマネジメントの上村孝広シニアファンドマネージャーは、この分野に大きな投資妙味を見出しています。景気の波に左右されにくい安定した成長力こそが、今の相場における最大の武器になるでしょう。
ヘルスケアと聞くと、多くの人が製薬会社や医療機器メーカーを想像するかもしれません。しかし、真に注目すべきは、情報通信などの異業種からアプローチする「隠れた」ヘルスケア関連企業です。例えば、人工知能を用いた画像診断技術や、病院の運営を支えるITシステムなどは、これからの医療現場に欠かせない要素となります。アナリストの調査が及びにくい中小型株の中にこそ、お宝銘柄が眠っている可能性が高いのです。
デジタルと介護が融合する「隠れ銘柄」の底力
具体的な注目株として挙げられているのが、ジャストシステムです。同社は医療現場の膨大なデータを効率的に保存・活用するシステムを提供しており、病院の経営改善に大きく寄与しています。また、富士ソフトが手掛ける介護ロボットも、自治体の補助金対象となるなど実用化が進んでいます。これらの企業は、ITの力で社会課題を解決する「ヘルスケアの真の主役」へと進化を遂げようとしているのではないでしょうか。
こうした銘柄が注目される背景には、マクロ経済の影響を受けにくい「ディフェンシブ」な特性があります。消費増税を控えた2019年後半において、業績の裏付けがある銘柄への安心感は計り知れません。SNS上でも「薬品株は値動きが激しいけれど、IT系ヘルスケアなら成長性も期待できそう」「老後資金を考えるなら、こうした息の長いテーマに乗るべきだ」といった、前向きな反応が数多く見受けられます。
日経平均の底堅さと今後の上昇シナリオ
相場全体に目を向けると、日経平均株価は「PBR1倍」という強力なサポートラインに守られています。PBR(株価純資産倍率)とは、企業の資産価値に対して株価が何倍まで買われているかを示す指標で、1倍を割り込むことは「会社を解散して資産を分けた方が高い」という異常な割安状態を意味します。2019年08月22日現在の水準では、これ以上の売り崩しを狙うヘッジファンドも動きにくいと考えられます。
今後の展望として、10月の消費増税後には悪材料が出尽くしたとの見方が広がるはずです。買い控えられていた銘柄にリバウンドの動きが強まり、年度末にかけて日経平均は2万2000円の大台を目指す展開が予想されます。押し目、つまり一時的に株価が下がった局面は、ヘルスケア株を仕込む絶好のチャンスとなるでしょう。景気に左右されない強みを持つ銘柄をポートフォリオに組み入れることが、勝利への近道です。
編集部としては、単なるブームに終わらない「社会のインフラ」としてのヘルスケアに注目すべきだと確信しています。少子高齢化は避けて通れない現実であり、それを支える技術を持つ企業は、長期的な資産形成の強い味方になるはずです。短期的なノイズに惑わされず、ジャストシステムや富士ソフトのような、実需に裏打ちされた「隠れた実力者」を探し出す眼力こそが、今まさに求められているのではないでしょうか。
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