2019年6月9日に開催された「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」の初日、プロゴルファーの上田桃子選手が、まさかのトリプルボギースタートという試練に見舞われました。トリプルボギーとは、そのホールの規定打数(パー)よりも3打多く打ってしまうこと。スタートホールでのこの痛恨の一打は、「初めてではないか」と本人が語るほど、異例の事態であったことがうかがえます。
しかし、ここで上田選手が崩れなかったのが、トッププロたるゆえんでしょう。初日のラウンド中、「丁寧に一つずつ取り返していかないと」とすぐさま気持ちを切り替えたメンタルの強さが、2日目の大躍進につながりました。この鮮やかな切り替えと集中力には、SNS上でも「桃子プロの集中力は本当にすごい!」「あの出だしからよく立て直したね」といった、称賛と驚きの声が多く寄せられています。
その結果、2日目の上田選手はノーボギーという完璧なゴルフを展開されました。さらに4つのバーディーを奪取し、初日の16位タイという位置から、一気に順位を3位タイへと急浮上させることに成功したのです。初日の不調を完全に払拭し、一気に優勝戦線へと舞い戻ったその姿は、多くのゴルフファンに感動を与えているに違いありません。
この大逆転劇により、上田選手は今シーズン2勝目という大きなチャンスを掴んでいます。彼女は「若いときと違い、いつもいい状態で臨めるわけではないので、チャンスがあるときはしっかりものにしたい」と、円熟味を増したプロとしての覚悟を口にしています。経験を重ねた今だからこそ感じられる、勝利への貪欲なまでの姿勢が伝わってきますね。ベテランの域に差し掛かり、自身のコンディションを冷静に見極める力が、彼女の強さの源泉となっているのでしょう。
そして最終日、上田選手はかねてからの念願だったキム・ヒョージュ選手とのラウンドを迎えられることになりました。キム・ヒョージュ選手は、米女子ツアー(LPGA)でも活躍する世界屈指の技巧派プレイヤー。上田選手は「本当にうまく、ゴルフを知っている。そういう選手と回ると自分もいいゴルフができる」と、世界レベルの技術を持つ選手とのプレーに期待を膨らませています。これは、一流選手と競い合うことで、自身の最高のパフォーマンスを引き出したいという、向上心の表れでしょう。彼女たちのプレーが、最終日の大会を一層盛り上げてくれることは間違いありません。
初日のピンチをチャンスに変え、一気に上位へと駆け上がった上田桃子選手。彼女の経験と技術、そして何よりも強い意志が、最終日、悲願の今季2勝目へと導くことを、私たちは大いに期待しています。今後のプレーにも目が離せません。
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