2019年08月31日の東京外国為替市場において、円相場はさらなる値下がりを見せる展開となりました。午後5時の時点では、1ドル=106円51銭から52銭近辺で取引されており、前日の同時刻と比較して41銭もの円安ドル高が進行しています。この動きの背景には、世界経済を揺るがしている米中貿易摩擦に対して、投資家の間でわずかながらに安堵感が広がったことが挙げられるでしょう。
相場の流れを大きく変えたのは、アメリカのトランプ大統領による前向きな発言でした。大統領は、中国との閣僚級による貿易協議について「2019年08月29日からこれまでとは異なる高いレベルで再開する」との意向を表明したのです。この発表を受けて、泥沼化していた両国の対立が対話によって解消へ向かうのではないかという期待が、市場の心理をポジティブに転換させました。
そもそも「円安」とは、他の通貨に対して円の価値が相対的に下がる現象を指します。景気の先行きに不安がある時は、安全資産とされる円が買われやすいのですが、今回のように米中関係に改善の兆しが見えると、投資家はリスクを取って円を売り、ドルなどの他通貨を買い戻す動きを強めます。その結果として、為替レートが円安方向へ押し戻される形となったわけです。
SNS上では今回の動きに対し、「トランプ氏の発言一つで相場がここまで動くのか」といった驚きの声や、「週末を前に少し安心したけれど、まだ予断を許さない状況だ」という慎重な意見が飛び交っています。やはり、トップの言動がダイレクトに反映される現在の相場環境に対し、多くの個人投資家が神経を尖らせている様子が手に取るように伝わってきました。
私個人の見解としては、今回の円続落はあくまで一時的な「凪」の状態に過ぎないと考えています。確かに協議再開は朗報ですが、これまでも米中両国は歩み寄りと決裂を繰り返してきた経緯があるからです。編集部としては、言葉の裏にある具体的な合意内容が示されるまでは、楽観視しすぎることなく、引き続き市場のボラティリティ(価格変動の激しさ)に注目していくべきだと確信しています。
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