航空業界に新たな風が吹こうとしています。札幌市に拠点を置くスタートアップ企業「マイルシェア」は、2019年09月01日付でスカイマークの前会長である井手隆司氏を経営顧問に迎えることを決定しました。同社は、使い道に困っている航空マイルの保有者と、航空券を少しでも安く手に入れたいユーザーをオンライン上で繋ぐ、画期的な仲介プラットフォームを展開しています。航空業界の重鎮が参画することで、サービスの信頼性と利便性が飛躍的に向上するのは間違いありません。
SNS上では、このニュースに対して驚きと期待の声が溢れています。「期限切れ間近のマイルを無駄にしなくて済むのは画期的だ」「井手氏が関わるなら、より多くの航空会社とスムーズに連携が進むはず」といった、ユーザー目線のポジティブな意見が目立ちます。特に、せっかく貯めたポイントが消失してしまうことに心を痛めていた層にとって、このシェアリングサービスはまさに救世主のような存在として受け止められているようです。こうした熱狂は、同社の今後の成長を強力に後押しするでしょう。
マイルシェアの仕組みは非常にシンプルで、利用者はシステム利用料を支払うことで、マイルと交換する形で航空券を取得できます。この手数料の80パーセントがマイルの提供者に還元され、残りの20パーセントが運営側の収益となる仕組みです。マイル提供者にとっては、使い切れない資産を有効活用して対価を得られる点が最大の魅力と言えます。これまでは自己完結型だった航空ポイントが、他者と共有できる「資産」へと形を変える、まさに価値の再定義が行われているのです。
2019年10月からは、いよいよサービスの舞台が世界へと広がります。現在は国内便に限定されている対象を国際便へと拡大し、年内には北米に拠点を設置する計画も進行中です。ここで鍵を握るのが、外資系航空会社の日本法人幹部を歴任し、圧倒的な人脈を持つ井手氏の存在です。彼が培ってきたグローバルなネットワークは、海外の航空会社との直接的な提携を加速させる原動力となります。日本と北米を結ぶ空の旅が、これまで以上に身近で手軽なものに変わっていくはずです。
井手氏は、スカイマークの再生や格安航空会社(LCC)であるエアアジア・ジャパンの会長を務めた後、現在は事業構想大学院大学で教鞭を執っています。LCCとは「ロー・コスト・キャリア」の略称で、効率的な運営により安価な運賃を実現する航空会社を指します。そんな「空の革命児」がマイルシェアのビジョンに共感し、顧問就任を快諾したのは、マイルシェア幹部が熱心に助言を求めて彼を訪ねたことがきっかけでした。情熱が業界の巨頭を動かした瞬間だと言えるでしょう。
さらに注目すべきは、マイルシェアがブロックチェーン技術の導入を推進している点です。2019年06月には、システム開発会社インディテールの坪井大輔氏を社外取締役に迎え、最新技術による安全な取引環境の構築に注力しています。ブロックチェーンとは、データの改ざんを極めて困難にする分散型の記録技術であり、信頼性が重要視される個人間のマイル取引において、これ以上ない強力な基盤となります。単なる仲介業に留まらず、技術的な裏付けを持って進化を続けています。
今後は、航空マイルだけに留まらず、日々の買い物で貯まる一般的なポイントなど、あらゆる価値をユーザー間でシェアできるプラットフォームを目指すとのことです。私自身、ポイント制度の多様化が進む中で「余った価値を循環させる」という思想には強く共感します。個人の休眠資産を有効活用するこの試みは、消費者の選択肢を広げるだけでなく、業界全体の活性化に寄与するはずです。井手氏の知見と最先端技術が融合するマイルシェアの未来は、希望に満ちています。
コメント