【2019年7月外食速報】長梅雨が家計を直撃?回転ずしも苦戦する中、勝ち残った意外なチェーン店とは

2019年07月の外食業界は、記録的な長雨と日照不足が影を落とす厳しい1ヶ月となりました。主要35社が発表した既存店売上高の集計によると、なんと全体の約7割にあたる25社が前年実績を割り込んでいます。例年であれば夏休みムードで賑わう時期ですが、2019年は梅雨明けが大幅に遅れたことで、人々の外出意欲が削がれてしまったようです。

特に大きな打撃を受けたのが、郊外に店舗を構えるファミリーレストランや焼き肉チェーンでした。悪天候によって休日のお出かけを控える家族連れが急増したため、集客に苦戦を強いられたと分析されています。SNS上でも「雨続きで外に出るのが億劫」「週末の予定が全部潰れた」といった声が散見され、天候が消費行動を左右する恐ろしさを改めて痛感させられる結果となりました。

これまで外食業界を牽引してきた「回転ずし」カテゴリーにも、異変が起きています。スシローこそ堅調な数字を維持したものの、それ以外の多くのチェーンが前年比マイナスを記録してしまいました。家族の団らんの場として定着している回転ずしですが、今月は家庭の財布の紐が固く締まったのかもしれません。このように特定の店舗を除いて一斉に失速する現象は、業界内でも衝撃を持って受け止められています。

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天候を味方につけた?明暗を分けた「即食性」と「ブランド力」

一方で、この逆風の中でも力強く売上を伸ばした「勝ち組」が存在します。日本ケンタッキー・フライド・チキンや吉野家といった大手チェーンは、増収を確保することに成功しました。ここで注目したいのが「既存店売上高」という指標です。これは、新しくオープンしたお店の影響を除き、以前からある店舗がどれだけ稼いだかを示すもので、その企業の真の実力を測る「健康診断書」のような役割を果たします。

今回の明暗を分けたポイントは、利用シーンの差にあるのではないでしょうか。私の推察では、滞在時間の長いレストラン形式が敬遠されたのに対し、テイクアウト需要が高い、あるいは短時間で食事が済む業態が選ばれたと考えられます。雨の日だからこそ「パッと買って帰りたい」「手軽に済ませたい」という、消費者の合理的な心理が働いたのでしょう。特にケンタッキーは限定メニューが話題となり、SNSでも「ご褒美感がある」とポジティブに拡散されていました。

2019年08月30日時点のデータから見えるのは、日本の外食文化がいかに天候という「抗えない力」に左右されやすいかという現実です。しかし、単に天気のせいにするのではなく、どんな状況下でも顧客を呼び込むブランドの底力が試されています。来月以降、天候の回復とともに各社がどのような巻き返しを図るのか、業界全体の動向から目が離せそうにありません。

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