イタリアンワイン&カフェレストランとして親しまれているサイゼリヤが、2019年10月09日に2019年8月期の連結決算を公表しました。発表された内容によると、本業の儲けを示す営業利益は、前の期と比べて11%も増加し95億円に達したとのことです。日本国内でも根強い人気を誇りますが、今回の増益を力強く牽引したのは、実は海を越えたアジア圏での爆発的な成長にありました。
特に注目すべきは、中国を中心とした海外展開の勢いです。継続的な新規出店が功を奏し、海外部門の営業利益は20%増の43億円という驚異的な数字を叩き出しました。SNS上では「あのコスパが海外でも受け入れられているのは凄い」「現地の物価を考えると、サイゼのリソース配分は魔法のよう」といった驚きの声が相次いでおり、世界を虜にする勢いが伺えます。
香港の情勢を撥ね退けるアジア各国の堅調な売れ行き
一方で、国際情勢の影響が影を落とす場面も見られました。現在も続くデモの影響により、香港の店舗では客足に影響が出ている状況です。しかし、それ以外の地域では「既存店売上高(オープンから1年以上経過した店舗の売上推移)」が非常に堅調で、全体の利益をしっかりと底上げしています。まさに、一部の逆風を他の地域の圧倒的な支持でカバーしている理想的な経営状態と言えるでしょう。
編集者としての視点で見れば、サイゼリヤの強みは単なる「安さ」ではなく、徹底した「効率化」と「品質維持」のバランスにあると感じます。独自の食材調達ルートである「バーティカル・マーチャンダイジング」という専門的な垂直統合システムを駆使し、高品質な食材を安価に提供する仕組みは、文化の異なるアジア圏でも見事に適応しています。このビジネスモデルがある限り、海外市場の開拓はさらに加速するはずです。
2019年10月10日現在の情勢を鑑みると、国内の消費税増税への対応なども含め、同社の動向からは目が離せません。日本発のカジュアルイタリアンが、アジアの食卓を席巻していく様子は、非常に頼もしい限りです。これからも、私たちの胃袋と財布を支えてくれる存在として、さらなる飛躍を期待せずにはいられません。
コメント