TBSラジオの人気番組「ジェーン・スー 生活は踊る」が企画した「スーパー総選挙」の第3回結果が2019年6月24日に発表されました。総投票数は前年を17%上回る6007票を記録し、消費者のスーパーへの関心の高さが伺えます。激戦を制し、見事3連覇を達成したのは、関東で「オーケーストア」を展開するオーケーでした。
オーケーは、2位以下に2倍以上の大差をつける1610票を獲得し、その人気の強さが際立っています。同社の強みは何と言っても、その**「低価格」と「品ぞろえの良さ」に尽きるでしょう。社員が競合店の店頭価格を細かくチェックし、それと同額以下まで価格を下げるという徹底した「エブリデーロープライス」戦略が消費者からの絶大な支持を集めているのです。実際に40代女性からは「なんといっても価格が安い」という声が寄せられ、その割安感が他社を圧倒する要因となっています。
さらに、2019年4月からは全店で「LINE Pay」や「PayPay(ペイペイ)」といったスマートフォン決済が導入され、利便性が向上しました。これにより「(スマホ決済の)ポイントまでたまるようになり、今まで以上にお得」と感じる消費者も増えています。同年10月に控える消費税率の引き上げを前に、スーパーに対して「安さ」を求める消費者の傾向は今後さらに強まると予想されるため、オーケーの価格戦略は時代のニーズに完全に合致していると言えるでしょう。
3連覇という快挙を達成したオーケーの二宮涼太郎社長は、「大変感激している」とコメントし、今後も経営方針である「高品質・エブリデーロープライス」を徹底していく意向を示しています。私見ですが、この徹底した「価格追求」と「品質維持」の両立こそが、オーケーが勝ち続ける最大の理由であり、他の小売業者が学ぶべきビジネスモデルではないでしょうか。
惣菜とキャラクターがカギ!躍進する個性派スーパーたち
2位にはライフコーポレーション**(754票)が、昨年の3位から順位を一つ上げてランクインしました。ライフの評価を押し上げたのは、特に**「惣菜」の質の高さにあるようです。出来たての惣菜を提供するために従業員を増やすなど力を入れており、その味に対する評価も高まっています。実際、2019年4月に日本唐揚協会が実施した「第10回からあげグランプリ」では、ライフの「純和赤鶏むね唐揚げ」が東日本のスーパー部門で最高金賞を獲得しています。
また、マスコットキャラクターの「ララピー」もファン獲得に一役買っています。2018年に初めて開催された消費者イベント「ライフフェスタ」では、ララピーに人だかりができるほどの人気ぶりでした。「ララピーがかわいい」と30代男性からも支持されており、キャラクターを通じたファンづくりも順位上昇に貢献したと考えられます。
3位は前年2位のヤオコー**(658票)で、品ぞろえや惣菜の品質に加え、最近では輸入商品の支持も高まっています。バイヤーが現地で直接買い付けたワインなどを増やしており、特に「ワインやチーズなど輸入品カテゴリーが最も充実している」と20代男性から評価されるなど、専門性の高い商品展開が魅力となっています。
そして、昨年の6位から大きく順位を上げたのが4位のロピア(591票)です。ロピアは祖業が精肉店ということもあり、「お肉の質、量、品ぞろえがピカイチ」と30代女性がコメントするなど、精肉部門の圧倒的な強さが特徴です。さらに、自家製ハムやウインナーなどの加工食品も人気で、「この味を知ったら、大手メーカーのウインナーには戻れない」という熱いコメントも寄せられています。ロピアの成功は、特定の分野での**「個性」を尖らせる戦略が、価格だけではない価値を消費者に提供できることを示していると言えるでしょう。
5位には接客が支持されたサミット**(261票)、6位にオオゼキ(168票)、7位にマルエツ(159票)、8位には西友(107票)が続いています。この結果からは、安さで圧倒する「オーケー」のようなマス向け戦略だけでなく、惣菜、精肉、輸入食材、接客といったそれぞれの分野で**「尖った個性」**を持つスーパーが消費者に選ばれていることが分かります。ドラッグストアやコンビニエンスストアといった競合が増える中で、スーパー業界は価格競争だけでなく、独自の魅力を追求する「個性の時代」に突入したと言えるでしょう。
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