2019年6月14日付の情報としてお届けする今回の注目レースは、上半期の中央競馬で唯一の3歳限定ダート重賞、ユニコーンステークス(GIII)です。このレースは、過去の優勝馬から後のダート界を背負って立つスターホースが次々と誕生している「出世レース」として知られています。例えば、昨年の覇者ルヴァンスレーヴ(2018年優勝)は、その後ダートのGI級レースを3勝し、2016年の勝ち馬ゴールドドリームもダートGI級を5勝するなど、その後の活躍は目覚ましいものがあります。ダートマイル王への登竜門とも言えるこの一戦、未来のビッグタイトルホルダーを見逃すわけにはいきません。
中でも最有力候補の一頭として挙げられるのが、ノーヴァレンダでしょう。本馬は昨年12月に3歳ダート路線の頂点であるJpnIの全日本2歳優駿を見事に優勝しています。前走となる伏竜ステークスで5着に敗れた際は、内枠で砂をかぶってしまい、馬が走る気をなくしてしまうという不運に見舞われました。しかし、砂をかぶらずスムーズにレース運びができれば、能力的に巻き返しは十分に可能と見られています。今回は約2ヶ月半ぶりの出走となりますが、調整先のノーザンファームしがらき(滋賀県)から5月24日に栗東トレーニングセンターへ戻り、1週前追い切りでは栗東ウッドチップコースで自己最速となる1,200メートル79秒7を計測するなど、乗り込み量は極めて豊富です。力を存分に発揮できる万全の態勢で臨むことになり、さらに騎乗した際に3戦全勝と相性の良い北村友一騎手に手綱が戻ることから、必勝の布陣が敷かれています。
ノーヴァレンダを脅かす強力なライバルとして、デアフルーグの存在も無視できません。4戦3勝という高い素質を持つこの馬は、前々回の伏竜ステークスで後に米GIベルモントステークスで5着に入るマスターフェンサーや、交流重賞の関東オークスを制したラインカリーナといった強豪馬たちに完勝しています。前走の青竜ステークスでは、1番枠という内側の馬群に包まれる形になりながらも、直線でコース最内から鋭い末脚を伸ばし、勝ち馬デュープロセスとはわずかクビ差の2着に惜敗しました。このとき出走12頭中最速となる上がり600メートル35秒2という驚異的なタイムを計測しており、外枠から流れに乗れた勝ち馬とは枠順の差が出ただけで、力負けではないと評価されています。スムーズな競馬ができれば、逆転の可能性は極めて高いでしょう。
そして、もう一頭の注目馬はヴァイトブリックです。前走の兵庫チャンピオンシップ(交流重賞)で2着という実績を持っており、過去には同じローテーションで2013年のベストウォーリア、2016年のゴールドドリームがこのユニコーンステークスを制覇しています。今回と同じ舞台である東京ダート1,600メートルのヒヤシンスステークスで2着に入った際には、デルマルーヴル(UAEダービー・GIIで4着)やマスターフェンサーといった馬たちに先着しており、この距離での適性は実証済みです。昨年の優勝馬ルヴァンスレーヴと同じシンボリクリスエス産駒という血統的な共通点もあり、得意の舞台で一気に浮上することが期待されます。また、デュープロセスは現在4連勝と勢いに乗っています。前回の青竜ステークスでは4番手という好位置から抜け出して快勝しており、逃げても差しても対応できる自在な脚質が大きな強みと言えるでしょう。この勢いを活かせるかどうかに注目が集まります。
SNSでも大盛り上がり!ダート界の次世代スターを見つけ出すユニコーンS
このユニコーンステークスに向けては、SNS上でも大きな反響が寄せられており、特にノーヴァレンダが前走で敗れた理由として挙げられた「砂をかぶる」という状況への懸念や、デアフルーグの底知れぬ素質に対する期待が強く見受けられます。「ノーヴァレンダはあの敗戦で評価を下げるのは早計。能力はダントツでしょう」「デアフルーグの末脚は本物。枠順が違えば結果は逆だったはず」といった声が多く見られ、能力の高い3歳馬たちが集結するレースだけに、ファンも熱い視線を送っています。レースの格が上がったことを示すように、「未来のチャンピオンを探せ」というキーワードで注目が集まっており、この一戦がダート界の勢力図を塗り替える可能性を秘めていることは間違いありません。私自身の見解としても、今回名前が挙がった有力馬たちが、今後のダート路線の中心となることは確実で、その世代における力関係を測る上で、非常に重要なレースになると確信しています。
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