関西の放送文化を牽引するMBSメディアホールディングスが、2019年09月10日に食の領域へ特化した新会社「TOROMI PRODUCE(トロミプロデュース)」を設立したことを発表しました。これまで番組制作を通じて培ってきた圧倒的なネットワークとクリエイティブな視点を、ついにビジネスの最前線へと投入します。単なる情報発信に留まらず、自らが食のトレンドを創り出す側に回るという、放送局として非常に野心的な試みが幕を開けました。
新会社の代表取締役に就任したのは、毎日放送で長年にわたり食情報番組の制作に情熱を注いできた本郷義浩氏です。彼はいわゆる「食の目利き」として知られ、業界内でもその手腕は高く評価されてきました。そんなプロフェッショナルが指揮を執ることで、飲食店のトータルプロデュースや魅力的な商品開発など、従来のテレビ局の枠組みを大きく超えた多彩な事業展開が期待されています。SNS上でも「あのMBSが手掛けるなら間違いない」といった期待の声が早くも広がっています。
今回の取り組みの核心は、長年蓄積された「番組制作の知見」を具体的なビジネスモデルへと変換することにあります。テレビ制作で培われた、視聴者の心を掴む「見せ方」や「ストーリーテリング」の技術は、飲食業界におけるブランディングにおいても強力な武器となるはずです。また、これまでに築かれた有名シェフや生産者との強固な信頼関係こそが、競合他社には真似のできない唯一無二の資産であり、新会社の強力なエンジンとなることは間違いありません。
「TOROMI」が描く食の未来とメディアの新たな役割
専門用語としての「プロデュース」とは、単に物を作るだけでなく、コンセプトの立案から資金調達、流通、宣伝までを総合的に管理・演出することを指します。TOROMI PRODUCEは、このプロデュース機能をフルに活用し、消費者が求めている「体験価値」を最大化させる狙いです。SNSでは「番組から生まれたメニューを実際に食べてみたい」といった声が目立っており、デジタルとリアルが融合した新しい食文化の形が、ここから生まれる予感がしてなりません。
私自身の見解を述べさせていただくと、この動きはメディア企業が生き残るための「最適解」の一つだと感じています。現代において情報は溢れていますが、信頼できるプロが厳選した「本物」へのニーズはかつてないほど高まっているからです。MBSが持つ「信頼」というブランドを、食という生活に密着した分野で具現化することは、非常に理にかなっています。テレビで見た美味しそうな世界を、実際に手触りのあるサービスとして体験できる日は、もうすぐそこまで来ています。
2019年09月10日に始動したこのプロジェクトは、既存の放送事業に依存しない新たな収益源の柱となるでしょう。食というジャンルは万国共通のエンターテインメントであり、関西から全国、さらには世界へとその影響力を拡大していく可能性を秘めています。クリエイティビティを武器に、食の現場にどのような「美味しい驚き」をもたらしてくれるのか、これからのTOROMI PRODUCEの動向から目が離せません。メディアの新しい挑戦を、私たちは全力で注目していくべきでしょう。
コメント