台風15号直撃で野菜や果物が高騰!食卓を直撃する被害状況と私たちにできる支援とは

2019年9月9日、関東地方を猛烈な勢いで縦断した台風15号は、各地に深い爪痕を残しています。特に深刻なのが、私たちの食卓に直結する農産物や畜産物への甚大な被害と言えるでしょう。SNS上でも「スーパーの棚から野菜が消えた」「千葉の農家さんが心配でたまらない」といった悲痛な声が次々と投稿されており、事態の重大さが浮き彫りになっています。

強風や記録的な大雨、そして大規模な停電により、千葉県や茨城県を中心とした一大産地が大打撃を受けました。収穫を間近に控えた果実が容赦なく木から振り落とされたり、大切な作物を守るための農業用ハウスが倒壊したりと、生産現場はかつてない混乱に見舞われているのです。

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卸価格の高騰と消費者への影響

この極端な供給不足は、すぐさま市場における取引価格の急騰を招きました。例えば、東京都にある大田市場での2019年9月14日時点のデータを見てみましょう。ナシの代表的な品種である「豊水」の卸価格は、なんと月初めと比較して約3割も跳ね上がりました。ちなみに卸価格とは、生産者から農産物を集めた卸売業者が、スーパーなどに商品を下ろす仲卸業者へ販売する際の値段のことです。

茨城県産のミニトマトに至っては、月初から約7割も卸値が高騰するという異常事態に陥っています。茨城県の鉾田市などでは大半のミニトマトが出荷できない状態にあり、行方市で盛んに作られているサツマイモも流通量が激減して卸値が5割増しとなりました。こうした仕入れコストの上昇は、当然ながら私たち消費者が日々利用する小売店の価格にもダイレクトに跳ね返ってきます。

実際に、中堅スーパーマーケットでの2019年9月10日から2019年9月16日までの平均販売価格は、ナシ類が前年同時期と比べて3割高く、サツマイモも2割高い水準で推移している状況です。ミニトマトに関しては他県からの入荷でなんとか価格を維持していますが、関東の主要産地からの供給が滞れば、いずれ他の野菜の値段まで引き上げかねないと青果店は強い危機感を募らせています。

畜産や漁業を襲う停電の二次被害

被害は農作物だけにとどまりません。長期化する停電は、酪農や畜産といったデリケートな温度管理が求められる現場に致命的な打撃を与えているのです。千葉県内の酪農家では、搾った生乳を冷却する設備が動かせず、すでに1千トン以上もの生乳を泣く泣く廃棄せざるを得ない事態に追い込まれました。

さらに痛ましいのは、牛たちの健康被害です。機械による搾乳ができないため手作業で対応しているものの、どうしても乳を完全に搾り切ることができません。その結果として、牛の乳房に細菌が繁殖して炎症を起こす「乳房炎」という恐ろしい病気が蔓延し始めているそうです。井戸水を汲み上げるポンプも停止しており、牛に十分な飲み水すら与えられない過酷な環境が続いています。

また、私たちの食卓に欠かせない鶏卵の供給もピンチを迎えています。千葉県の養鶏場では、停電によって鶏舎内の温度を調節する巨大なファンが停止しました。猛烈な暑さに耐えきれず多くの鶏が命を落とし、卵を運ぶベルトコンベヤーも動かないまま放置されています。この影響で鶏卵の卸価格は2019年9月17日時点で月初より2割上昇し、一部のスーパーでは品切れも発生し始めました。

海の幸への影響も見逃すことはできません。千葉県南部の漁業協同組合では、停電によって生け簀に酸素を送り込むポンプが止まってしまいました。その結果、出荷を目前に控えていた高級魚のタイやシマアジが大量に酸欠で死んでしまうという痛ましい被害が確認されています。2019年9月17日の豊洲市場でも、千葉県南部からの魚介類の入荷減少が報告されました。

私たちにできる被災地への支援策

このように、生産者の方々はまさに血の滲むような思いで自然の猛威と戦っています。私は一人のインターネットメディア編集者として、この現状をただ「物価が上がって困る」という消費者目線だけで片付けてはいけないと強く主張したいのです。農林水産業は私たちの命を支える根幹であり、国や自治体は一刻も早く、かつてない規模の激甚災害指定や財政的な救済措置を実行するべきでしょう。

そして私たち消費者にできる最高の支援とは、少し値段が高くても、傷がついて不格好になってしまっても、被災地の農産物を積極的に購入して「食べて応援」することだと信じています。SNSで悲しむだけでなく、生産者の方々が明日への希望を失わず、再び立ち上がれるよう、社会全体で痛みを分かち合いながら全力でバックアップしていく必要があるのではないでしょうか。

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