2019年6月20日の外国為替市場では、円相場が前日の水準から反落し、午後5時時点では1ドル=108円38~39銭で取引されています。これは、前日の同時刻と比較して13銭の円安・ドル高水準です。この円安の流れは、主に国際的な貿易摩擦に関する明るい見通しと、主要国の金融政策をめぐる観測が背景にあるようです。
相場を動かしている大きな要因の一つは、アメリカと中国の間で繰り広げられている貿易をめぐる協議の進展への期待感です。世界経済の動向に大きな影響を与える米中関係が改善に向かうとの楽観的な見方が広がり、投資家の間でリスクを避ける動き、すなわち「リスク回避姿勢」が緩んできました。投資家が不安を感じる局面で買われやすい傾向を持つ、安全資産とされる日本円には、その結果として「売り」の動きが強くなったと考えられます。
また、欧米の主要国が金融緩和に踏み切るのではないかという観測も、円売り・ドル買いの要因として挙げられます。金融緩和とは、景気を下支えするために中央銀行が市場にお金を供給しやすくする政策で、一般的にその国の通貨の価値を下げる方向へ作用します。こうした世界的な金融政策の転換期にあるとの認識が、低金利通貨である円を売って、相対的にリスク資産や他通貨を買う動きを加速させているのでしょう。
今回の円反落は、世界経済の将来に対する投資家の心理が一時的にでも改善していることを示唆していると言えるでしょう。米中貿易摩擦の行方や、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)などの金融政策の具体的な舵取りが、今後も為替相場を大きく左右する重要な要素となりそうです。SNS上でも、「米中協議のニュースはポジティブに受け止められているようだ」「金融緩和で円安が進むのは既定路線か」といった反応が見られ、市場参加者の関心の高さが伺えます。
私見として、世界的に不確実性が高まっている現状では、日本円が安全資産として買われる傾向は根強いものの、国際的な経済連携の進展や、各国の中央銀行による協調的な金融政策への期待が高まれば、今回のようにリスク回避の巻き戻しによる円売りは今後も発生する可能性があります。投資家としては、短期的なニュースの反応だけでなく、中長期的な経済のファンダメンタルズを注視し、バランスの取れた資産運用を心がけるべきでしょう。
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