2019年09月17日、東京・大手町の日経ホールにて開催された「日経MJプレミアムゼミ」では、日本スポーツ界の変革を牽引してきた日本トップリーグ連携機構の川淵三郎会長が登壇しました。「夢があるから強くなる」と題された講演後の質疑応答では、ラグビーのプロ化や組織論について、熱いメッセージが次々と飛び出しました。
現在、大きな注目を集めているラグビーのプロリーグ化構想について、川淵氏は清宮克幸副会長への高い期待を口にしています。氏は「プロ化を実現できるのは清宮さんしかいない」と断言し、成功の鍵は「ホームタウン」と「スタジアム」の確保にあると分析されました。サッカー界を立て直した経験を持つ氏だからこその、重みのある指摘だと言えるでしょう。
SNS上では、「川淵さんの言葉には魂がこもっている」「ラグビープロ化への提言が的を射ている」といった感動の声が数多く寄せられています。日本サッカー界の礎を築いた「Jリーグ」の生みの親である氏の言葉には、ファンのみならずビジネスパーソンの心をも震わせる、圧倒的な説得力と情熱が溢れています。
情熱の源泉は「怒り」にあり?Bリーグ創設の裏側と人材育成の極意
川淵氏が常に若々しくエネルギッシュであり続ける秘訣を尋ねられると、意外な答えが返ってきました。そのエネルギーの根源は、なんと「怒り」にあるというのです。例えばBリーグの立ち上げ時には、現状を打破するために半年間も怒りを持ち続け、その解決策に全力を投じたことが成功の要因になったと回想されました。
不条理や停滞に対して「何を考えているんだ!」と声を上げるエネルギーが、巨大な組織を動かす原動力となるのでしょう。一方で、人材育成については「温かく見守り、長所を褒めること」を重視されています。部下が自ら考え、行動できるように導く姿勢こそが、次世代のリーダーを育てるために不可欠な要素であると説かれました。
また、注目している競技として日本フェンシング協会の太田雄貴会長の取り組みを挙げ、アスリートの将来を見据えた教育の重要性を強調しました。代表選手に英語力を求めるなど、社会人としての素養を磨く姿勢は、他の競技団体も手本にすべき点です。かつての実績に甘んじるのではなく、常に選手の未来を第一に考える視点が求められています。
知識を見識へ、そして「胆識」へ!決断を下すために必要な思考のプロセス
講演の締めくくりとして、大きな決断を下す際に必要な心得についても語られました。川淵氏は、まず豊富な「知識」を蓄え、それを自分の「見識」へと昇華させることが大切であると指摘します。そして、その見識に基づき、実際に行動へと移す勇気や覚悟を「胆識(たんしき)」と呼び、その重要性を説かれました。
ここで言う「胆識」とは、単なる知識ではなく、困難な状況下でも決断を下し、やり抜くための精神的な強さを指す専門用語です。これからの時代を担う若い世代に向けて、多様な経験を積み、豊かな人間関係を築くことで、この「胆識」を磨いてほしいという、温かくも力強いエールが送られたことが印象に残ります。
私は、川淵氏の「怒り」をエネルギーに変えるという哲学に深く共感します。現状維持に甘んじるのではなく、変革を恐れずに突き進む姿勢こそが、停滞した日本の組織に必要なスパイスではないでしょうか。2019年09月20日に公開されたこの記事を通じて、読者の皆様が新たな一歩を踏み出す勇気を得られることを願っています。
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