2019年09月20日まで単独首位を快走していた関脇・貴景勝ですが、2019年09月21日の13日目に大きな波乱が待ち受けていました。大関・豪栄道との熱戦の末、力強い上手投げに屈してついに3敗目を喫したのです。これにより、優勝戦線の行方は誰が抜け出してもおかしくない、まさに五里霧中の大混戦へと突入しました。
この結果、賜杯争いのトップには貴景勝をはじめ、関脇・御嶽海、平幕の隠岐の海、そして新入幕ながら快進撃を続ける剣翔の4名が3敗で肩を並べる形となりました。御嶽海は妙義龍を圧倒的な押し出しで退け、二桁勝利となる10勝目を挙げています。安定感のある相撲内容は、終盤戦に向けて大きな期待を抱かせるものでしょう。
一方で、負ければ大関の地位を失う「かど番」という厳しい状況に置かれている栃ノ心は、竜電を寄り切りで破り、執念の白星を掴み取りました。これで6勝7敗とし、生き残りをかけた望みを繋いでいます。本場所において特定の勝ち星を挙げなければ降格してしまうこの制度は、力士にとって精神的にも肉体的にも極限のプレッシャーがかかる過酷な試練と言えます。
役力士たちの意地も光っており、遠藤と阿炎の両小結が見事に勝ち越しを決めた点は、今場所のレベルの高さを示しているのではないでしょうか。SNS上でも「誰が優勝するか全く読めない」「新入幕の剣翔がここまで残るとは」といった驚きの声が溢れており、ファンも手に汗握る展開に興奮を隠せない様子が伺えます。
トップを走る4人を追う4敗勢には、実力者の豪栄道や期待の若手である朝乃山ら5名が控えており、一差の中に9人がひしめき合う異例の事態です。編集者の視点から言えば、これほどまでに実力が伯仲した場所は珍しく、千秋楽まで一瞬たりとも目が離せません。十両では勢が単独首位を守っていますが、幕内・十両ともに最後までドラマチックな結末が待っているに違いありません。
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