歴史ファンや城郭愛好家の間で、今まさに熱い視線を集めている「御城印(ごじょういん)」をご存じでしょうか。寺社仏閣でいただける御朱印のように、お城の名前や城主の家紋が美しく記されたこのアイテムが、静岡市のシンボルである駿府城公園から装いも新たに登場します。2019年10月1日から販売が開始される今回の目玉は、なんと静岡県産の天然ヒノキを贅沢に使用した逸品です。
「御城印」という言葉に馴染みがない方へ解説しますと、これはお城を訪れた記念として発行される登閣証明書のようなものです。通常は和紙で作られることが多いのですが、今回、駿府城公園が企画したのは全国でも類を見ない木製タイプとなります。静岡県内で木材の調達から加工までを一貫して行うというこだわりぶりで、地元の素材と技術が凝縮された、まさに静岡の魂が宿る記念品と言えるでしょう。
伝統工芸「突き板」の発祥地としての誇り
この特別な御城印のサイズは縦16センチ、横10.5センチで、手に取ると木の温もりが伝わってきます。驚くべきはその薄さで、木材を特殊な刃で薄く削り出す「突き板(つきいた)」という技術が活用されているのです。実は静岡市、この突き板技術の発祥の地として知られており、今回の制作は地域の伝統文化を現代の形に昇華させた素晴らしい試みだと言えるのではないでしょうか。
SNS上では早くも「木の香りがしそうで楽しみ」「和紙とは違う高級感がたまらない」といった期待の声が続々と上がっています。私自身の意見としても、単なるお土産の枠を超え、地域の歴史と産業を同時に発信できるこのプロジェクトは非常に意義深いと感じます。手触りや香りを通じて、静岡の豊かな自然を五感で楽しめるこの御城印は、多くの観光客を魅了してやまないはずです。
販売ラインナップは、ヒノキ製と定番の和紙製の2種類が用意されました。2019年10月1日からの限定販売となっており、価格はヒノキが500円、和紙が300円と手に取りやすい設定です。各500枚という限られた数量のため、早々に完売することが予想されます。公園内の各施設窓口で手に入れることができますので、秋の行楽シーズン、ぜひ駿府城公園へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
コメント