「料亭で芸妓(げいぎ)遊び」と聞くと、多くの人は「一見さんお断り」の敷居の高さや、目が飛び出るような料金を想像してしまうのではないでしょうか。そんな高級なイメージを覆す画期的なニュースが、2019年5月28日に新潟市から届きました。日本三大芸妓の一つにも数えられる伝統ある「古町芸妓」の舞と、本格的な料亭の味を、なんと5000円というお手頃価格で体験できる催しが発表されたのです。
この夢のような企画は、2019年6月29日から7月27日にかけて実施されました。新潟市中央区の古町地区にある8つの料亭が協力し、正午からのランチタイムに1時間半、特別な時間を提供したのです。通常より芸妓さんの数が多い名門中の名門、「行形亭(いきなりや)」や「鍋茶屋」でさえ6500円(飲み物代別)という破格の設定は、当時大きな話題を呼びました。
さらに、ただ食べるだけではありません。開催日の午前中には、風情ある古町の路地や寺社をガイド付きで巡る「町歩きイベント」も同時開催されました。こちらの参加費はワンコインの500円。歴史ある花街(かがい)の風情を肌で感じた後に、料亭で優雅なひとときを過ごすという、贅沢なフルコースが用意されていたわけです。
発表当時、SNS上では「これなら私でも行ける!」「ずっと憧れていた料亭に入るチャンス」といった喜びの声が溢れ、予約が殺到する人気ぶりでした。伝統文化は、見て知ってもらってこそ後世に残るものです。敷居を少し下げて間口を広げたこの試みは、古き良き新潟の魅力を新しい世代に伝える素晴らしいきっかけとなったに違いありません。
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