豆乳は「飲む」から「食べる」新時代へ!マルサンアイが鳥取工場の生産能力を2倍に増強し、世界展開を加速

健康志向の波に乗り、私たちの食生活に欠かせない存在となった豆乳が、いま大きな転換期を迎えています。みそ・豆乳の国内大手であるマルサンアイ株式会社は、需要の急増に応えるため、鳥取県鳥取市にある工場の生産体制を大幅に強化しました。2019年9月24日には、それまでの1ラインから2ライン体制へと拡張され、本格的な稼働が始まっています。SNS上でも「豆乳のバリエーションが増えて嬉しい」「料理に使いやすくなった」と、期待の声が続々と上がっているようです。

今回の設備投資は、2017年に投じられた60億円に続き、さらに約17億円を追加投入するという非常に大規模なものです。この増設により、鳥取工場の年間生産能力は2.5万キロリットルから5万キロリットルへと、一気に2倍にまで跳ね上がりました。愛知県や群馬県の自社工場、さらに熊本県の協力工場を含めた会社全体の供給能力も、これによって約2割底上げされる計算です。市場規模がこの10年で2倍に膨れ上がった豆乳への、同社の並々ならぬ自信が伺えます。

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「飲む」から「料理に使う」へ広がる無限の可能性

なぜ、これほどまでに豆乳が求められているのでしょうか。その背景には、単なる飲料としてではなく、豆乳を「食材」として活用する消費者の変化があります。最近では、鍋つゆやグラタン、シチューのベースに豆乳を取り入れる家庭が増えてきました。マルサンアイはすでに「豆乳グルト」というヒット商品を展開していますが、今後はさらに一歩踏み込み、他の食品メーカーへ原料としての豆乳供給を本格化させる方針です。

さらに注目すべきは、豆乳を「加工」する技術の進化でしょう。同社は現在、豆乳をチーズやバターのような固形食品に加工したり、保存や持ち運びに適した粉末状・濃縮状にしたりする研究を検討しています。「濃縮」とは、成分を薄めずに水分だけを取り除き、密度を高める技術のことです。これが実現すれば、より濃厚な味わいのヘルシー料理が手軽に楽しめるようになるはずです。植物性ミルクの可能性が、まさに「食べる豆乳」として花開こうとしています。

日本ブランドを背負い、タイをはじめとした世界市場へ

マルサンアイの視線は、国内のみならず海外へも向けられています。特にタイ市場では、現地の協力工場を通じて生産を行い、パッケージにカタカナを表記することで「日本クオリティ」を強くアピールしています。現地の豆乳は甘いタイプが主流ですが、あえて日本流の「甘くない豆乳」を投入した戦略が、美意識の高い現地の若者層に刺さっています。高価格帯であっても、本物志向の健康ニーズを掴めるチャンスは十分にあると言えるでしょう。

編集者個人の視点としても、この「脱・飲料」の流れは非常に合理的だと感じます。牛乳の代替品という立ち位置を超え、豆乳独自のコクや栄養価が料理の主役になる日は近いでしょう。2019年10月4日現在のこの勢いを見る限り、マルサンアイが描く「豆乳の多角化」は、私たちの食卓をより豊かでヘルシーなものへと変えてくれるに違いありません。グローバル展開を含め、同社の次なる一手に期待が高まります。

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