世界をリードするタイヤメーカー、ブリヂストンが2019年10月に大きな組織の転換点を迎えました。今回の人事異動は、単なる役職の交代に留まらず、同社が培ってきたブランドの価値を次世代へと繋ぐための戦略的な布石といえるでしょう。モータースポーツという極限の舞台で培われた技術力を、いかにして私たちの日常に届けるのか、その舵取り役が新たに任命されました。
2019年10月8日付で、ブランド戦略・コミュニケーション本部長に大山和俊氏が就任しています。大山氏は、ブランドコミュニケーションの推進だけでなく、同社の魂とも言えるモータースポーツ推進の重責も兼務することになりました。SNS上では「ブリヂストンのレース活動がさらに加速するのではないか」と、ファンからの期待に満ちた声が多く寄せられています。
品質管理の徹底と先進技術への挑戦
続いて2019年10月16日には、品質と技術の根幹を支える陣容も新たに整えられました。品質経営認定・監査・ガバナンス推進本部長を務める長谷川成美氏が、品質経営企画および「TQM推進」の役割を担います。TQMとは「Total Quality Management(総合的品質管理)」の略称で、組織全体でサービスの質を向上させ、顧客満足度を高める重要な経営手法を指します。
さらに、次世代の乗り心地を左右する「NVHソリューション」分野でも動きがありました。NVHとは、Noise(騒音)、Vibration(振動)、Harshness(路面からの突き上げ感)という、車の快適性を測る3つの要素を組み合わせた専門用語です。この分野の技術企画には藤崎智之氏が就任し、システム開発の現場は川井一志氏が引き継ぐという、万全の体制が構築されています。
編集部としての視点ですが、今回の人事は「情熱的なブランド構築」と「緻密な品質担保」の二段構えが非常に印象的です。どんなに華やかなブランドイメージも、TQMに基づいた確かな品質と、NVHを抑える高度な技術力がなければ砂上の楼閣に過ぎません。伝統ある企業が守りに入らず、常に進化を求める姿勢こそが、世界中のドライバーを魅了し続ける理由なのでしょう。
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