2019年08月22日、東京地区の建設現場に静かな変化が訪れています。東京地区生コンクリート協同組合の発表によれば、2019年07月の出荷実績は26万2421立方メートルに留まり、前年と比較して14.6%という大幅な落ち込みを見せました。
これで6カ月連続のマイナス成長となり、業界内には緊張感が漂っています。ここで登場する「生コン」とは、建設現場に運ばれる固まる前のコンクリートを指します。鮮度が命の建材であり、その出荷量はまさに都市の活力を示すバロメーターなのです。
需要が縮小した最大の理由は、やはり東京五輪に関連する主要な建物整備が一区切りついたことにあるでしょう。これまで都内を埋め尽くしていたクレーンの影が、一つの役割を終えて去りつつあることを、この数字は雄弁に物語っていると推察されます。
五輪後の冷え込みか、それとも次なる躍進への助走か
SNS上でもこのニュースは大きな話題を呼んでいます。「いよいよ五輪後の反動が来たか」という懸念や「最近トラックの数が減ったのはこのせいか」といった現場感のある投稿が散見されます。冷え込みを肌で感じている市民も少なくないようです。
一方で、希望の兆しも見え始めています。同協同組合の見解によると、都心部で工期が遅れていた大規模な再開発プロジェクトがようやく動き出す気配を見せており、今後はそれらの現場へ向けた需要の回復が期待できるとの見方を示しました。
編集部としての視点ですが、この局面は単なる減速ではなく、次の「都市再生」に向けた準備期間ではないでしょうか。急ピッチな五輪準備から、長期的な街づくりへと移行する過渡期にあるため、過度な悲観は必要ないと考えております。
巨大なスタジアム建設から、人々の生活に根差したオフィスビルや商業施設の整備へ。求められるコンクリートの質や供給のタイミングも変わっていくはずです。これからの東京がどのように塗り替えられていくのか、期待を持って注視したいところですね。
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