日本を代表する建築家、隈研吾氏の世界観が、ついに私たちの暮らしに溶け込む家具として形を成しました。岐阜県高山市に拠点を置く老舗メーカー・飛騨産業は、2019年10月13日、隈氏とのコラボレーションによる新シリーズ「KUMAHIDA(クマヒダ)」の受注開始を発表したのです。来たる2020年8月に創業100周年という記念すべき節目を迎える同社にとって、今回のプロジェクトはまさに伝統の継承と革新を象徴する重要な第一弾といえるでしょう。
このシリーズの最大の魅力は、なんといっても高度な「曲げ木」と「切削(せっさく)技術」を惜しみなく注ぎ込んだ、有機的で軽やかなフォルムにあります。曲げ木とは、木材を蒸煮して圧力をかけ、金型に沿って美しい曲線を形作る伝統技法のことですが、そこに隈氏特有の「空間に溶け込む柔らかさ」が加わることで、既存の家具とは一線を画す洗練された美しさが生まれました。現代建築の巨匠が描く繊細なラインを、老舗の職人技が見事に現実のものとして表現しています。
SNS上では、この発表を受けて「隈研吾さんのデザインが自宅に置けるなんて夢のよう」「100周年の本気を感じるラインナップだ」と、早くも感度の高いインテリアファンから熱い視線が注がれています。素材には深みのあるウォルナットと、明るい表情のホワイトオークの2種類が用意されており、お部屋の雰囲気に合わせて選べる点も嬉しい配慮ですね。アームチェアの価格は25万3000円から33万円、テーブルは52万8000円からという、まさに一生物の逸品と呼ぶにふさわしい価格帯です。
私個人の見解としては、単なるブランドコラボに留まらず、飛騨の厳しい自然が育んだ木材と、世界を舞台に活躍する建築家の思想が共鳴している点に深い意義を感じます。こうした贅沢な家具は、日々の暮らしを「こなす」場所から「慈しむ」場所へと変えてくれる力があるはずです。機能性だけでなく、そこにあるだけで背筋が伸びるような、心地よい緊張感と安らぎを同時に与えてくれるデザインは、多忙な現代人にこそ必要なエッセンスではないでしょうか。
限定先行予約と気になるお届けスケジュール
待望の「KUMAHIDA」は完全受注生産となっており、2020年2月1日から順次、注文された方のもとへと届けられる予定です。現在、東京・港区の「HIDA 東京ミッドタウン店」および岐阜県高山市のショールーム「飛騨の家具館 高山」にて、特別先行予約の受付が開始されています。実際にその手で触れ、座り心地を確かめることができるサンプル展示も行われているため、質感や曲線の美しさを直接体感したい方は、ぜひ足を運んでみることをおすすめいたします。
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