九州から世界を獲る!「ユニコーン」候補が競うピッチコンテストの熱狂と海外進出の勝機

九州の起業家たちが、数分間のスピーチに命運を懸けて世界へと挑んでいます。現在、海外のベンチャーキャピタルや大手監査法人が、地方に眠る輝かしい原石を発掘しようと、九州各地で熱気あふれるピッチコンテストを次々と開催しているのです。

ピッチコンテストとは、起業家が投資家などに対して自らの事業計画を短時間でプレゼンテーションする競技会のことを指します。この限られた時間でいかに心を掴むかが、巨大な資金調達や海外展開への切符を手にする鍵となるでしょう。

SNS上では「地方発のスタートアップがシリコンバレーを目指す姿に勇気をもらえる」「九州の熱量がすごい」といった期待の声が寄せられています。まさに今、福岡を中心とした九州エリアが、世界の投資家から熱い視線を注がれる聖地へと変貌を遂げているのです。

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伝統の舞台で放たれる革新的な事業アイデア

2019年10月5日、福岡県飯塚市の歴史ある嘉穂劇場では「スタートアップワールドカップ2020」の九州予選が繰り広げられました。サプリメントで減塩吸収を目指すトイメディカルの竹下英徳社長は、3分間のスピーチで会場を圧倒する拍手を浴びています。

この大会の勝者は、アメリカのシリコンバレーで開催される決勝戦への出場権を得られます。世界中の投資家が集結する大舞台への挑戦は、企業価値が10億ドルを超える未上場企業、いわゆる「ユニコーン企業」への最短ルートと言えるはずです。

また、2019年10月8日には福岡市内で「EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」の地区大会も行われました。ここではIoTを活用した次世代型ホテルを展開するSHIの斎藤仁社長が大賞に輝き、2020年6月のモナコ世界大会を見据えています。

IoTとは「Internet of Things」の略称で、あらゆるモノがインターネットにつながる仕組みのことです。こうした最先端技術を駆使する企業が、東京を経由することなく、九州からダイレクトに世界市場を狙える時代が到来したのだと感じます。

アジアの玄関口・九州が秘める無限のポテンシャル

なぜ今、九州がこれほど注目されているのでしょうか。主催者側は、知名度は低くとも極めて質の高い「地方の優良スタートアップ」を掘り起こしたいと考えています。特に福岡市の開業率は全国トップクラスを誇り、起業の土壌が非常に豊かなのです。

これまでの地方企業は、まず東京や大阪といった国内の大都市圏を目指すのが通例でした。しかし、アジア諸国に近いという地理的優位性を持つ九州にとって、海を越えたグローバル市場への挑戦は、むしろ自然な選択肢になりつつあります。

猫の健康管理装置を手掛けるハチたまのように、国内よりも規模が大きい欧米や中国のペット市場を最初から見据える企業も増えています。広い視野を持つ若きリーダーたちが、既成概念を打ち破る姿には、日本の閉塞感を打破する力強さを感じずにはいられません。

編集者としての私見ですが、こうした「地方から世界へ」という流れは、一極集中が続く日本経済における希望の光です。彼らが世界大会で刺激を受け、一回りも二回りも大きく成長して帰還する姿を、私たちは期待を込めて見守るべきでしょう。

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