【九州旅が変わる!】月4万円から泊まり放題!定額制宿泊サービス「HiQ」が空き家とインバウンド需要を結ぶ

システム開発を手掛けるエニセンス(福岡市)が、九州地方の民泊やゲストハウス(ホステル)に月額料金だけで泊まり放題になるという画期的なサービスを2019年9月から開始します。この新サービス「HiQ(ハイク)」は、月4万円から8万円程度の利用料を想定しており、アプリを通じて宿泊施設や日数を手軽に選べる仕組みとなっています。福岡市や柳川市をはじめとする九州の約30カ所にある古民家やホステルが利用対象となり、契約期間は1カ月~1年で選べるため、多様なニーズに応えることができるでしょう。

エニセンスの熊谷昭彦社長は「旅先で暮らすような体験をしたいという需要が増えている」と語っており、増加する空き家を民泊として活用し、九州の隠れた魅力をアピ出することで、特に若い世代や訪日外国人客(インバウンド)の長期滞在需要を取り込む狙いがあります。総務省の調査によると、2018年10月時点の九州・沖縄における空き家戸数は100万戸を超えており、この遊休資産を観光需要と結びつけるという発想は、地方創生にも貢献する素晴らしい試みだと考えられます。

この定額制のサブスクリプション型宿泊サービスは、長崎市のスタートアップ企業であるカブクスタイルや、不動産会社のアドレス(東京・千代田)などが先行していますが、HiQはまず九州に特化することで差別化を図っています。アプリ開発と運用をエニセンスが担い、実際の施設管理や清掃は民泊運営に実績のあるH-BRIDGE(ハイ―ブリッジ、福岡市)に委託することで、サービスの品質を保ち、会員数の増加を目指すとのこと。初月の2019年9月だけで100名の会員獲得を目標とし、契約施設の拡充によりさらなる会員増を見込んでいるようです。

HiQの登場は、観光客にとって非常に魅力的です。2018年に九州を訪れた訪日外国人は前年比4%増の510万人に上っており、九州運輸局もその需要の高さを報告しています。従来の短期滞在型観光とは異なり、まるで地元住民のように九州各地で生活しながら旅をするという、新しいスタイルの旅行が実現するでしょう。また、利用客は国内旅行者のほか、福岡空港と直通便のあるタイやマレーシアなど、九州から旅行しやすいアジアの観光客もターゲットに据えているようです。将来的な展開として、これらのアジア諸国の民泊施設にもサービスを広げることを検討しており、国境を越えた「住むように旅する」体験を提供する可能性を秘めていると言えるでしょう。

エニセンスは、古民家の改装にも積極的に取り組んでおり、福岡県糸島市や大分県日田市などで改修を進めて誘客につなげています。さらに、福岡市が開発を進めるウォーターフロント地区に近いビルを改装し、自社でゲストハウスの開業も予定している状況です。このゲストハウスは、相部屋形式の3階建て5室を設け、1階の共用スペースでは、観光客を対象としたゲームやコスメ美容品が試用できるイベントを開催するなど、インバウンドを強く意識した仕掛けを用意している模様です。武士の甲冑が置かれた福岡市の民泊施設のように、外国人客に人気の高い施設もラインナップに加わることで、話題性も高まるに違いありません。

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サブスク型宿泊「HiQ」が切り開く新しい旅のカタチ

「HiQ」が提供する定額制というビジネスモデルは、宿泊施設側にも大きなメリットをもたらすに違いありません。単発の宿泊客に頼るのではなく、継続的な会員からの収入が見込めるため、空室リスクの軽減と安定経営に寄与するでしょう。加えて、古民家などの空き家が活用されることで、地域の景観維持や活性化、さらには新たな雇用創出にもつながる可能性を秘めていると期待できます。私も、このサービスが「旅」と「暮らし」の境界線を曖昧にし、九州を多角的に楽しむことができる新しいライフスタイルを提案するものであると強く感じています。このような革新的な取り組みが、今後全国へと広がっていくことを望んでいます。

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