2019年11月7日現在、日韓関係の急速な冷え込みが、韓国でビジネスを展開する日本企業の経営に深刻な影を落としています。特に韓国市場への依存度が高い企業にとって、その影響は無視できないレベルに達しているのが現状です。最新の集計によれば、韓国売上比率の高い主要14社における2019年7月から9月期の純利益は、前年同期と比較して33%も減少するという衝撃的な数字が明らかになりました。
この利益の減少幅は、同じく韓国で活動する他国のグローバル企業と比較しても極めて大きいことが特徴です。SNS上では「お気に入りのブランドが買いづらくなった」という惜しむ声がある一方で、「不買運動の勢いは想像以上だ」といった驚きの反応も広がっています。こうした消費者の行動変容が、直接的に企業の収益を圧迫している図式が浮き彫りになりました。
デサントの下方修正が物語る「不買運動」の長期化と深刻な実態
スポーツウェア大手のデサントは、2019年11月6日に今期の純利益見通しを前期比で82%減とする大幅な下方修正を発表しました。同社にとって韓国は全売上高の約半分を稼ぎ出す極めて重要な市場でしたが、日本政府による半導体材料の「輸出管理厳格化」をきっかけとした対立が、ブランドイメージに大きな打撃を与えています。
ここで言う「輸出管理厳格化」とは、特定の重要な原材料が軍事転用されないよう、輸出の手続きを厳密にチェックする制度の変更を指します。この政治的判断が、韓国国内で日本製品を手に取らないという「不買運動」に火を付けました。SNSでは不買を呼びかけるハッシュタグが拡散され続けており、現時点でも騒動が収束する兆しは一向に見えてこない状況です。
編集者の視点から見れば、今回の事態はビジネスにおける「カントリーリスク」の恐ろしさを改めて痛感させるものです。政治的な対立が、一民間企業の努力だけでは抗えないほどのスピードで業績を破壊していく様子は、まさに戦慄を覚えます。グローバル展開において、特定の国に収益を過度に依存することの危うさが、デサントの事例によって鮮明に証明されたと言えるでしょう。
今後の焦点は、冷え切った両国関係がいつ雪解けを迎えるかにかかっています。しかし、感情的な対立が深く根付いた現状では、2019年内での劇的な回復を期待するのは難しいかもしれません。各企業には、特定の市場に頼らないポートフォリオの再構築や、政治に左右されないブランド価値の維持という、極めて困難な舵取りが求められています。
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