日本最大級の異業種交流展示会として知られる「メッセナゴヤ2019」が、2019年11月6日に名古屋市のポートメッセなごやで華々しく幕を開けました。今回はトヨタ自動車や中部電力といった地域を牽引する大企業をはじめ、過去最高となる1442もの企業や団体がブースを連ねています。会場は熱気に包まれており、多種多様な業界が交差することで生まれる新しいビジネスの種を探そうと、多くの来場者が詰めかけている状況です。
SNS上では「地元の技術力の高さに圧倒された」「異業種の繋がりが刺激になる」といった驚きと期待の声が次々と投稿されています。特に今回、初めての試みとして開催された農業技術展「アグリクロス」への注目度は極めて高く、伝統的な農業と最新テクノロジーの融合に感銘を受けるユーザーが続出しているようです。名古屋商工会議所の主催ということもあり、地域経済の活性化を肌で感じられるイベントとして大きな話題を呼んでいますね。
スマート農業の救世主?現場を変える驚きのロボット技術
今回の目玉である「アグリクロス」では、人手不足に悩む農業現場を救う「スマート農業」の技術が多数披露されました。スマート農業とは、ロボットやAI、ICT(情報通信技術)を活用して、農作業の効率化や高品質化を目指す次世代の農業スタイルのことです。その中でも、ソフトウエア開発を手がけるドラゴンエージェンシーと宇都宮大学などが共同で開発した自動走行ロボットは、多くのギャラリーの足を止めていました。
このロボットは、センサーによって人の後ろを健気に追いかける追従機能を備えており、重い収穫物を運搬する負担を劇的に軽減してくれます。広い農地での作業は体力的な消耗が激しいため、こうした「動く相棒」の登場は農家の方々にとって心強い味方になるはずでしょう。自律走行という高度な制御技術が、身近な食の現場を支えようとしている様子は、まさに日本のものづくりの真骨頂と言えるのではないでしょうか。
さらに、シンフォニアテクノロジーが展示した大葉収穫作業支援ロボットも驚異的な性能を誇ります。このロボットはAIによる画像認識技術を駆使して、大葉のサイズを瞬時に判別し、10枚ずつの束にまとめ上げるという緻密な作業をこなします。1日で1万枚もの葉を処理できるそのスピードは圧巻で、2020年4月ごろの販売開始を予定しているとのことですから、市場への導入が今から待ち遠しくてなりません。
ものづくり愛知の矜持と未来への展望
メッセナゴヤの実行委員長を務める三矢誠氏は、愛知県が誇る製造業の力を農業分野の課題解決に注ぎ込むことへの強い期待感を表明されています。私自身、この試みは非常に意義深いものだと確信しています。製造業で培われた「効率化」や「精度」のノウハウが農業に応用されることで、日本の一次産業はかつてない進化を遂げるでしょう。こうした技術の転用こそが、少子高齢化社会における突破口になるはずです。
展示会は2019年11月9日まで開催される予定で、主催者は前年を5%上回る6万5000人の来場を目標に掲げています。単なる企業の宣伝にとどまらず、異分野が手を取り合うことで生まれるイノベーションの熱量を、ぜひ現地で体感していただきたいですね。名古屋から発信される新しい時代の「形」は、私たちの生活をより豊かで持続可能なものに変えてくれるに違いありません。
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