NTTドコモは2019年11月05日より、公式オンラインショップで購入したスマートフォンの当日配送サービスを東京23区限定でスタートさせます。これまでネット注文では手元に届くまで最短でも中1日を要していましたが、今回の新施策によって「欲しい」と思ったその日のうちに最新デバイスを手にすることが可能になりました。
本サービスは、機種変更や契約プランの変更を希望する既存のドコモユーザーが対象となります。他社からの乗り換え(MNP)や新規契約の場合は、厳格な本人確認手続きに時間を要するため対象外となりますが、多くのリピーターにとっては画期的な進化と言えるでしょう。SNS上では「ショップの待ち時間がなくなるのは嬉しい」といった期待の声が早くも上がっています。
法改正による販売減を食い止めるドコモの戦略
背景には、2019年10月01日に施行された「改正電気通信事業法」の影響があります。これは通信料金と端末代金を切り離す「分離プラン」を義務付けるもので、端末代の大幅な値引きが原則2万円までに制限されました。これにより消費者の負担感が増し、2019年度の国内スマホ出荷台数は前年度比で1割も減少すると予測されています。
市場が冷え込むなか、ドコモは「安さ」ではなく「利便性と体験」で勝負に出た形です。ネット通販の弱点だった配送リードタイムを極限まで短縮することで、実店舗へ足を運ぶ手間を省きたい層の需要を掘り起こそうとしています。配送は外部の運送業者に委託され、午前0時から午後14時59分までの注文が当日配送の対象となる仕組みです。
気になるコスト面ですが、2019年11月30日まではキャンペーンとして配送料が無料となります。2019年12月01日以降は3300円の追加料金が発生しますが、時は金なりと考える忙しいビジネスパーソンには十分価値のある選択肢です。楽天の参入も控えるなか、こうした付加価値の提供は顧客の囲い込みにおいて極めて重要な一手になるはずです。
個人的な見解としては、単なるスピード配送以上の意味があると感じます。全国約2300店舗のドコモショップで予約制を導入し、オンラインとオフラインの両面で「待たせない」体制を整える姿勢は、通信キャリアが「インフラ」から「サービス業」へと真に脱皮しようとする意志の表れではないでしょうか。今後のエリア拡大にも注目が集まります。
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