2019年11月、京都国立博物館で注目を集めている特別展「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」が、いよいよ会期の佳境を迎えようとしています。当初の予定を上回る大きな反響に応える形で、2019年11月18日の月曜日にも臨時で扉が開かれることが決定いたしました。翌日の2019年11月19日も通常通り開館しているため、秋の京都観光を計画されている方にとっては、王朝文化の粋をじっくりと堪能できる絶好のチャンスが訪れています。
SNS上では、バラバラに分断されて各地へ散っていった歌仙絵が一堂に会する奇跡に対し、「一生に一度の再会をこの目で見たい」「100年前の物語に胸が熱くなる」といった感動の声が数多く寄せられています。今回の展示は、かつて秋田藩主の佐竹家に伝わっていた国宝級の絵巻が、1919年に切断されてからちょうど100年という節目を記念するものです。人々の情熱と歴史の荒波が生んだドラマチックな背景が、現代の観客の心をも強く揺さぶっているのでしょう。
究極の美を学ぶ記念講演会と鑑賞のポイント
さらに、2019年11月16日には、より深く作品を理解するための貴重な機会として記念講演会が開催されます。講師には京都国立博物館の研究員である降矢哲男氏を迎え、「佐竹本三十六歌仙絵への想い」というテーマで、13時30分から15時まで知新館講堂にて語られます。ここで語られる裏話や専門的な知見は、会場に並ぶ優美な筆致の歌仙たちに、新たな命の息吹を吹き込んでくれるに違いありません。
「歌仙」とは、優れた和歌を詠むプロフェッショナルのことであり、本展では彼らの姿を生き生きと描いた肖像画と、流麗な文字で記された和歌の調和を楽しむことができます。私個人としては、ただ美しいだけでなく、所有者が変わるたびに人々の想いが積み重なってきた歴史そのものが、この展示の最大の魅力だと感じています。金曜日と土曜日は20時まで開館しているため、夜の博物館という幻想的な雰囲気の中で、王朝の香りに身を委ねてみるのはいかがでしょうか。
本展覧会は2019年11月24日の日曜日をもって幕を閉じます。2019年11月5日と11日は休館日となっていますが、最終週に向けて混雑が予想されるため、早めの足を運ぶのが賢明かもしれません。100年の時を超えて再び巡り合った歌仙たちが放つ輝きは、忙しい日常を忘れさせ、私たちに日本文化の奥深さを再認識させてくれることでしょう。京都国立博物館の平成知新館で、皆様もこの歴史的な目撃者の一人になってみてください。
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