日本のお茶の間でお馴染みの「ハッピーターン」や「ソフトサラダ」が、驚異的な快進撃を見せています。米菓の国内最大手である亀田製菓株式会社が、2019年10月31日に発表した2019年4月から9月までの連結決算によりますと、純利益は前年比で4%増加し、11億円に達したことが明らかになりました。特筆すべきは、売上高が同期間として過去最高の486億円を叩き出したという点でしょう。
この好業績の背景には、消費税増税に伴う「家飲み(宅飲み)」需要の急増があります。2019年10月の増税を見越し、同社はおつまみ系商品のラインナップを強化し、積極的なプロモーションを展開してきました。連結決算とは、親会社だけでなくグループ全体の経営成績を合算した指標のことですが、まさにグループ一丸となって時代のニーズを捉えた結果といえます。SNSでも「やっぱり亀田は安定の味」「家でお酒を飲むなら柿の種は外せない」といった声が目立ちます。
企業の収益力を示す営業損益に目を向けると、海外事業は4億3000万円の赤字となっていますが、決して悲観的な状況ではありません。北米における工場の統合プロセスが着実に進んでおり、赤字幅は目に見えて縮小しているのです。効率的な生産体制の構築は、将来の利益拡大に向けた重要な布石となるに違いありません。世界市場で戦うための「産みの苦しみ」を乗り越えつつある姿は、投資家からも好意的に受け止められるはずです。
編集者の視点から言わせていただければ、亀田製菓の強みは「変化への対応力」に尽きます。単にお菓子を売るだけでなく、消費税増税という社会的な節目をビジネスチャンスへと転換させた戦略は実に見事です。誰もが知る定番ブランドを維持しつつ、現代のライフスタイルに合わせて進化し続ける同社の姿勢は、他のメーカーにとっても大きなヒントになるでしょう。今後も日本のソウルフードである米菓が、世界でどのように愛されていくのか期待が膨らみます。
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