広島の街歩きが、サッカー観戦と同じくらいエキサイティングな体験に変わろうとしています。J1のサンフレッチェ広島は、2019年10月31日、独自のデジタル地域通貨「サンフレッチェコイン」の実証実験を、2019年11月04日からスタートすると発表しました。これは単なるポイントサービスではなく、スポーツを核とした街づくりの大きな一歩と言えるでしょう。
今回の試みは、広島市中心部の地下街「紙屋町シャレオ」をはじめとする60店舗以上の商業施設が舞台となります。ユーザーは専用のスマートフォンアプリを手に、街中に設定された「ミッション」をクリアしていくことで、コインを獲得できる仕組みです。まるでゲームを楽しんでいるうちに、自然と地域の経済が潤っていく魔法のような仕掛けではないでしょうか。
そもそも「実証実験」とは、新しい技術やサービスが社会で本当に役立つかを、実際の環境で試してみるプロセスを指します。今回はNECソリューションイノベータといったITのプロフェッショナルとタッグを組み、2019年12月15日までの期間で、システムの利便性やサービスとしての継続性を厳密に検証していく予定なのです。
新スタジアム開業を見据えた、未来への壮大なパス回し
SNSでは、早くも地元ファンから「アウェイサポーターも楽しめそう」「スタジアムの外でもサンフレを感じられるのは嬉しい」といった期待の声が続々と上がっています。QRコードを読み取るだけで地域の魅力に触れられる手軽さは、デジタルに慣れ親しんだ現代のファン層にとって、非常に親和性が高い施策だと私は確信しています。
このプロジェクトの真の狙いは、2024年春に予定されている広島市中心部への新サッカースタジアム開業にあります。試合が行われる当日、スタジアムに直行して帰るだけではなく、周辺の店舗を回遊してもらうことで、街全体を「熱狂の渦」に巻き込もうという戦略です。スポーツには、これほどまでに人を動かすパワーがあるのですね。
専門用語で言う「回遊(かいゆう)」とは、人々が特定のエリア内の複数の場所を立ち寄って歩き回ることを意味します。このサンフレッチェコインが、サポーターの足を一歩先へと進める「きっかけ」になり、広島の経済を活性化させる強力なアシストを決める未来が、今から非常に楽しみでなりません。
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