最高裁判所判事を務める山崎敏充氏が、今から40年以上も前の若き日に築いた、フランス人裁判官との国境を越えた深い友情について語っています。この交流は、山崎氏が判事補としての在外研究期間中に、パリにある地方行政裁判所を訪問したことから始まりました。そこで出会ったのが、裁判官であったチェリー・シュヴァーツ氏です。年齢が近く、非常に気が合ったというお二人は、仕事の合間を縫って近所のカフェで語り合い、日仏両国の社会や文化について熱心に議論を交わしたそうです。
この出会いをきっかけに、山崎氏と妻、そしてチェリー氏と妻のエリザベートさんとの間で、夫婦ぐるみの交流が深まっていったといいます。山崎夫妻がフランスに魅力を感じていったのと同様に、チェリー夫妻も日本という国を深く愛するようになっていった様子が伝わってきます。専門用語である判事補(はんじほ)とは、裁判官としての任官後、一定期間を経るまで判事になるための見習い期間にある裁判官のことを指し、当時の山崎氏がどれほど貴重な経験を積んでいたかが窺えるでしょう。
山崎氏が帰国してから数年後、沖縄県の石垣島に赴任した際、当時は裁判官から外交官へと転身しモスクワで勤務していたチェリー氏夫妻が、はるばる南の楽園まで訪問してくれました。豊かな自然に触れたチェリー氏が「君の勤務地は天国のようだ」と、心から羨ましがったというエピソードは、二人の間に流れる温かい空気を感じさせます。また、後年山崎夫妻が長期休暇を利用してパリを訪れた際には、エリザベートさんのご実家、ママン(お母様)のアパルトマン(マンションや集合住宅を指すフランス語)に宿泊させてもらい、フランスの生活様式を体験できたそうです。この厚意から、お二人の友情の深さが際立ちます。
それからもチェリー夫妻は、幾度となく日本を訪問し、山崎氏夫妻との旧交を温め続けています。つい最近も、チェリー氏から日本語の漢字かな交じり文で書かれた便りが届いたそうです。このことから、チェリー氏が退職されてから、日本語の習熟度がさらに向上したことがわかります。最高裁判所判事という重責から解放された後に、再びパリで再会できる日を、山崎氏は今から心待ちにしているということです。頻繁な往来は難しくとも、この長く続いた友情の絆をこれからも大切にしていきたいという結びの言葉に、心動かされます。
SNSでの反響:国際的な繋がりへの共感
この日仏の友情秘話に対して、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上では、多くの読者からの温かい反響が寄せられています。特に「国籍や立場の違いを超えた本物の友情に感動した」「40年以上も続く交流は素晴らしい」といった、国際的な繋がりを羨む声や共感の声が目立ちます。また、「判事補の時代に培った国際感覚が、現在の重責を担う上でも生かされているのでは」と、山崎氏のキャリア形成における貴重な経験として捉える意見も見受けられます。多忙な日々を送る中、昔ながらの友人を大切にする山崎氏の人柄に触れ、「自分も友人との繋がりを大切にしたい」と改めて感じた読者も多いことでしょう。
私見ではございますが、山崎氏とチェリー氏の交流は、ただの個人的な交友関係に留まらず、司法や外交といった分野において、両国の相互理解を深める一助にもなっていると考えられます。文化や社会システムが異なる国々の人々が、それぞれの違いを認め合い、真の友好関係を築くことの価値は計り知れません。日本とフランスという歴史ある二つの国を繋ぐ、この心温まる絆は、まさに現代社会が目指すべき国際交流の一つの理想的な形を示しているのではないでしょうか。
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