山形発のイノベーション!NDソフトが挑む「人工クラゲ」と最新センサーが介護現場の未来を救う

2019年11月22日、介護・医療業界に驚きと癒やしのニュースが飛び込んできました。山形県南陽市に拠点を置くエヌ・デーソフトウェア(NDソフト)が、地元・山形大学が誇る最先端技術を結集した医療関連機器4製品の展開を開始します。今回の目玉は何といっても「人工クラゲ」を活用した鑑賞装置でしょう。介護現場の深刻な人手不足が叫ばれる中、同社は従来のソフトウェア開発から「モノづくり」へと大胆に舵を切り、テクノロジーによる現場の負担軽減を目指しています。

SNS上では「介護施設にクラゲ?」「ハイテクな癒やしが現場をどう変えるのか楽しみ」といった期待の声が数多く寄せられています。この「クラゲロボットシステム」は、山形大学の古川英光教授による「ソフトゲル」の研究成果を応用したものです。ソフトゲルとは、私たちの体のように柔らかく水分を含んだ高分子材料のことで、この技術によって本物と見紛うようなクラゲの優雅な動きを再現しました。施設に安らぎをもたらすこの装置は、入居者のメンタルケアにおいて大きな役割を果たすはずです。

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バイタル管理をスマートに!センサー技術が守る安心の夜

NDソフトが手掛けるのは癒やしだけではありません。現場の業務を劇的に効率化するリストバンド型およびベッド型のセンサーも順次投入されます。リストバンドセンサーは活動中の脈拍や体温を常にチェックし、ベッドセンサーは就寝中の容体変化をリアルタイムで感知する仕組みです。バイタルサイン、つまり「生命の兆候」を示すこれらの指標を自動でモニタリングすることで、職員が何度も巡回する負担を減らしつつ、緊急時の迅速な対応を可能にするでしょう。

さらに、音と光の演出で空間を彩るインテリア製品の販売も予定されています。これらの製品群は山形大学工学部や同大学発のスタートアップ企業が持つ高度な技術をベースにしており、学術的な知見が直接社会に還元される形となっています。大学発の技術は優れたものであっても、一般的に販路の確保が最大の障壁となるケースが少なくありません。しかし、全国4万カ所以上の介護施設と取引実績を持つNDソフトが窓口となることで、普及への道筋が一気に開けました。

同社の佐藤広志社長は「地元の知恵を地元の企業が広めるモデルを確立したい」と熱く語っています。特筆すべきは、シニア世代の社員がこれらの販売を担うという点でしょう。現場の悩みを知り尽くしたベテランが、最新技術を橋渡しする姿は非常に合理的です。私自身の視点としても、IT企業がハードウェアへ進出する際、こうした「人間味のある販路」を持っていることは、単なるスペック競争に陥らないための強力な武器になると確信しています。

MBOによる決意の投資!在宅医療を支える安価な装置開発へ

2018年に新規事業部を設立した同社は、2019年6月にMBO、いわゆる「経営陣による自社買収」を実施し、あえて上場を廃止しました。これは、短期的な利益を求める株主の声に左右されず、中長期的な視点で研究開発に投資するための攻めの選択です。開発費がかさめば一時的に利益は減少しますが、現場が本当に必要としている安価なデバイスを届けるためには、この自由な経営環境が必要不可欠だったのでしょう。

今後は通信機器メーカーとの連携により、在宅医療向けの遠隔診療装置の開発にも着手する予定です。既存のモニター装置は10万円を超える高価なものが多く、補助金なしでは手が出にくいのが実情でした。コストを抑えた新しい装置が普及すれば、介護される側もする側も、より自分らしい生活を維持できるようになるでしょう。山形から始まるこの挑戦が、日本の介護の在り方を根本からアップデートしていく様子を、私たちは目の当たりにしています。

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