フランスから逆輸入!パリの硬水とワイン酵母が奏でる「WAKAZE」の革新的な日本酒造り

日本の伝統美である日本酒が、花の都パリで新たな息吹を上げようとしています。山形県鶴岡市に拠点を置くスタートアップ企業「WAKAZE(ワカゼ)」が、2019年11月22日、フランスのパリ近郊で日本酒の醸造を開始したことを明らかにしました。これは単なる海外生産ではなく、現地の素材を最大限に活かした「フランス産SAKE」への壮大な挑戦なのです。

今回のプロジェクトで特筆すべきは、原料への徹底したこだわりでしょう。南仏カマルグ地方で丹精込めて育てられたジャポニカ米を使い、現地の石灰質豊かな硬水で仕込んでいます。さらに、発酵の要となる酵母にはワイン用を採用するというから驚きです。日本の軟水で醸す繊細な酒とは一線を画す、フランスのテロワール(風土)を映し出した力強い味わいが期待されています。

SNS上では「パリ仕込みの日本酒なんてお洒落すぎる」「ワイングラスでじっくり味わいたい」といった期待の声が続々と上がっています。一方で、三軒茶屋にある同社の醸造所で試験生産されたプロトタイプを飲んだファンからは、その濃厚でパンチの効いた仕上がりに驚きの声が寄せられており、これまでの日本酒の概念を覆すような一献となりそうですね。

スポンサーリンク

ワイン文化との融合が産む「クラ・グラン・パリ」の全貌

パリ近郊に新設された酒蔵「クラ・グラン・パリ」には、12基もの醸造タンクが整然と並んでいます。面白いことに、洗米機や蒸し器こそ日本から運び込んだものの、その他の設備は現地のワイン醸造用機械を転用して調達されました。まさに日仏の醸造文化がクロスオーバーする現場であり、既存の枠組みに捉われないスタートアップらしい柔軟な発想が随所に光っています。

醸造における「酵母(こうぼ)」とは、糖分をアルコールに変える微生物のことですが、通常は日本酒専用のものが使われます。しかし、あえてワイン酵母を用いることで、洋食のメインディッシュにも負けない華やかな香りと酸味が生まれるのです。2019年11月現在、初回生産分の2,000本は順調に仕込みが進んでおり、まずはクラウドファンディングの支援者に向けて届けられる予定です。

私は、この挑戦こそが停滞気味な国内市場に一石を投じると確信しています。実は日本では酒税法の法規制により、新規で「清酒」の製造免許を取得することは極めて困難な状況にあります。あえて規制の壁がないフランスへ飛び出し、自由な発想で酒造りに挑むWAKAZEの姿勢は、伝統を重んじつつも進化を忘れない、現代の職人魂を象徴しているのではないでしょうか。

2020年の年明けには、フランスの風を纏った日本酒がついに日本へ上陸します。その後はフランス国内での一般販売も予定されており、世界中のグルメたちが「SAKE」の新たな魅力に酔いしれる日も近いでしょう。日本の伝統がパリの地でどのように花開くのか、その記念すべき第一歩から今後も目が離せません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました