大阪府堺市の中区にて建設が進められている新しい野球場が、いよいよその全貌を現しつつあります。堺市は2019年11月22日、この原池公園野球場の命名権(ネーミングライツ)について、回転寿司チェーン大手の「くら寿司」と契約を結んだことを明らかにしました。この決定により、2020年4月のオープンに合わせて、同施設は「くら寿司スタジアム堺」という親しみやすい愛称で呼ばれることになります。
命名権とは、施設の名前に企業名やブランド名を冠する権利を売買する仕組みを指します。堺市にとって、このネーミングライツの売却は今回が初めての試みとなりました。契約金額は年間500万円(税別)にのぼり、自治体の貴重な財源確保という側面でも注目を集めています。地元にゆかりのある企業が名前を掲げることで、地域住民にとっても愛着の湧く施設になることが期待されているでしょう。
くら寿司は1977年に堺市で産声を上げ、現在も同市内に本社を構える生粋の地元企業です。今回の提携について同社は、創業の地における宣伝効果の向上はもちろん、スポーツ振興を通じた地域社会への恩返しを大きな目的として掲げました。田中邦彦社長は、スポーツイベントなどの活動を支援することで、地域の方々に寄り添いたいとの温かいメッセージを届けています。
「くら寿司スタジアム」というユニークな名称に対し、SNS上では「寿司が食べたくなりそうなスタジアムだ」「地元の企業が応援してくれるのは嬉しい」といったポジティブな声が多く見受けられます。また、「5000人規模なら高校野球も盛り上がるはず」といった、具体的な活用シーンを期待するファンの投稿も目立ち、オープン前から市民の間で高い関心を集めていることが伺えます。
新設される球場は、大阪府南部で最大級となる5000人の観客収容能力を誇る本格的なスタジアムです。夏の甲子園を目指す高校野球の大阪大会や、プロ野球の2軍戦といった熱い戦いが繰り広げられる場として想定されており、年間の来場者数は約8万人を見込んでいます。契約期間は2020年4月から2025年3月までの5年間となっており、中長期的な盛り上がりに注目が集まります。
私個人の意見としては、単なる命名権の売却に留まらず、くら寿司ならではの食とスポーツを融合させたイベントなどの企画をぜひ期待したいところです。地域経済の活性化には、自治体と地元企業の密接な連携が欠かせません。このスタジアムが、次世代の野球少年たちの夢を育む聖地となると同時に、堺市の新しいシンボルとして定着していく未来が今から非常に楽しみでなりません。
広がるネーミングライツ!堺市の次なる展開にも注目
堺市の新しい挑戦は、原池公園だけに留まりません。市は続いて、南区で整備中の原山公園についても命名権の売却先を公募する方針を固めました。2019年12月上旬から募集が開始される予定で、こちらは屋外プールとトレーニング室を備えた屋内施設の2つをセットにして、1社に売却する計画です。予定されている命名権料は、2施設合わせて年間100万円以上(税別)とされています。
公共施設の運営に民間企業の活力を取り入れるこの流れは、今後さらに加速していくはずです。企業にとってはブランド価値を高める絶好の機会となり、市にとっては施設管理の安定化に繋がるため、まさに「三方よし」の取り組みと言えるでしょう。2020年の春、新しいスタジアムの誕生と共に、堺市がどのような活気に包まれるのか、その動向から目が離せません。
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