若者のエネルギーと都会的なセンスが融合した「アーバンスポーツ(都市型スポーツ)」の祭典が、再び広島の地に帰ってきます。2019年11月25日、エクストリーム・スポーツの国際大会である「FISE(フィセ)」が、2020年4月3日から2020年4月5日にかけて広島市で開催されることが正式に発表されました。2018年に日本初上陸を果たして以来、今回で3年連続の開催となり、広島はまさにアーバンスポーツの聖地としての地位を確立しつつあるといえるでしょう。
FISEとは、フランス発祥の都市型スポーツ大会で、BMXやスケートボードといった、街中の地形を模した会場で技を競い合う競技の総称です。特に注目したいのは、障害物を流れるような動作で飛び越えていく「パルクール」が、今大会では記念すべき第1回世界選手権として実施される点にあります。単なるエキシビションではなく、世界一の称号をかけた真剣勝負が広島で見られるのは、ファンならずとも胸が熱くなる展開ではないでしょうか。
東京五輪を目前に控えたメダル候補たちの競演
今回の開催は、目前に迫った東京五輪の盛り上がりを加速させる重要なステージになると期待されています。2019年4月に開催された前回大会では、3日間で10万人を超える観客が押し寄せ、SNSでも「選手の距離が近くて大迫力!」「広島が海外みたい」と大きな反響を呼びました。国際体操連盟の渡辺守成会長も、五輪直前という絶好のタイミングでの開催が、日本中のスポーツ熱をさらに引き上げる起爆剤になると確信に満ちた表情で語っています。
五輪新種目として注目を浴びるBMXフリースタイル・パークからは、日本が誇る若きエース、中村輪夢選手(ウイングアーク1st)が参戦を表明しました。中村選手は記者会見にて、自国開催の大きな舞台で「しっかりと表彰台を狙いたい」と力強く宣言しています。彼のダイナミックな空中戦は、一度目にすれば誰もが虜になるはずです。地元の声援を背に受けて走る日本人選手の姿は、観る者に勇気と感動を与えてくれることでしょう。
編集者の視点から言わせていただければ、この大会の魅力は競技の技術だけでなく、会場全体を包むフェスティバル特有の自由な空気感にあります。スポーツを「観戦」するだけでなく、音楽やカルチャーと共に「体験」するスタイルは、これまでの伝統的な競技にはない新しさがあります。広島という歴史ある街が、最先端のスポーツ文化と融合することで生まれる化学反応は、私たちがスポーツに抱く既成概念を心地よく壊してくれるに違いありません。
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