2019年10月04日、来年に迫った東京五輪でのメダル獲得に熱い期待が寄せられているのが、自転車トラック競技の女子エース・梶原悠未選手です。現在22歳の彼女は筑波大学に在学しながら、世界を舞台に目覚ましい活躍を遂げています。特に、1周250メートルの傾斜がついた走行路「バンク」を舞台に繰り広げられる過酷なレースにおいて、その存在感は際立っていると言えるでしょう。
彼女が主戦場とするのは「オムニアム」という種目ですが、これは1日のうちに4種類の異なるレースを行い、その合計得点で順位を競う、いわば自転車版の混成競技です。瞬発力だけでなく、長丁場を戦い抜くスタミナと、状況を冷静に判断する知略が求められる非常にタフな種目として知られています。梶原選手は現在、この種目で世界ランキング2位という驚異的なポジションにつけており、名実ともにトップランカーの仲間入りを果たしました。
2019年に開催された世界選手権でも4位に入賞しており、自転車競技の本場である欧州やオセアニアの強豪選手たちを相手に、一歩も引かない走りを見せてくれました。SNS上では「小柄な体格からは想像できないラストスパートが凄すぎる」「知的な戦略に裏打ちされた加速に鳥肌が立った」といった称賛の声が相次いでおり、彼女の走りは多くのファンを魅了してやみません。
競泳で磨いた無尽蔵のスタミナと勝利への緻密な戦略
梶原選手の強さの源泉を紐解くと、幼少期から打ち込んできた競泳という意外なルーツに辿り着きます。水中で培われた心肺機能と無尽蔵のスタミナは、自転車競技に転向した後も彼女の大きな武器となりました。レース後半、周囲の選手が疲労の色を見せる中で発揮される爆発的な加速力は、まさにこの「競泳仕込みの体力」があるからこそ実現できる神業に他なりません。
しかし、彼女の魅力は単なるパワーだけではありません。オムニアムは、相手の動きを読み、どのタイミングで仕掛けるかという「戦略」が勝敗を分けるチェスのような側面を持っています。梶原選手は自身の限界を正確に把握し、最も効率的に勝利を掴むためのライン取りや駆け引きを徹底しており、その姿からは並々ならぬ知性を感じずにはいられません。
編集者の視点から言わせていただければ、梶原選手の凄みは「努力の天才」であること以上に、勝利に対する純粋なまでの執着心にあります。世界の強豪たちが彼女を徹底的にマークし始める中で、さらにその上を行く進化を続けるのは容易なことではありません。それでも、自国開催の五輪に向けてアクセル全開で突き進む彼女の背中には、日本自転車界の歴史を塗り替える予感が漂っています。
2020年の東京五輪で、彼女が表彰台の頂点に立つ瞬間を夢見るのは決して無謀なことではないでしょう。現状の世界ランキングが示す通り、彼女はすでに金メダルに最も近い位置にいる日本人選手の一人です。今後の国際大会でも、そのトレードマークである爽やかな笑顔と、レースで見せる鋭い眼光のギャップに、日本中の視線が釘付けになるに違いありません。
コメント