国産針葉樹合板の在庫が急減!過去最高の出荷量を記録した10月統計から見る住宅市場の活況

日本の建築現場を支える屋台骨ともいえる「国産針葉樹合板」の動きが、一段と活発になってきました。2019年11月25日に農林水産省から発表された最新の統計データによると、2019年10月の在庫量は12万8674立方メートルを記録しています。これは前月と比較して5.7%もの減少を見せており、2カ月連続で在庫が絞られている状況が浮き彫りとなりました。

在庫が減り続けている最大の要因は、凄まじい勢いで伸びている「出荷量」にあります。同月の出荷量は29万4407立方メートルに達し、なんと過去最高の結果を叩き出しました。SNS上でも「合板の動きが早すぎて現場の段取りが大変だ」「国産材へのシフトが目に見えて進んでいる」といった、実需の強さを実感する建設関係者の声が相次いで投稿されています。

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非住宅分野の伸びが牽引する異例の需要拡大

ここで注目すべきは、なぜこれほどまでに需要が膨らんでいるのかという点でしょう。針葉樹合板とは、スギやヒノキといった針葉樹を薄く剥いた板を重ね合わせた建材で、主に建物の壁や床の補強(下地材)として使われます。従来は戸建て住宅がメインでしたが、現在は大型の商業施設や倉庫などの「非住宅」分野、さらには分譲住宅向けの引き合いが非常に強固なものとなっています。

メーカー側の供給体制もフル稼働の状態が続いています。2019年10月の生産量は前月比6.0%増の28万6146立方メートルまで引き上げられましたが、それを上回るスピードで市場が製品を飲み込んでいるのです。私個人の見解としては、近年の環境意識の高まりや輸入材の不安定さから、安定品質の国産材を選別する流れが決定定的になったと感じています。

業界大手の担当者が「この好調な波は年明け以降も継続するだろう」と予測している通り、建築ラッシュの勢いは衰える気配がありません。単なる一時的な特需ではなく、日本の森の資源を有効活用する「地産地消」の構造が、住宅産業のスタンダードとして定着しつつあるのではないでしょうか。今後の在庫推移と価格動向からは、一時も目が離せそうにありません。

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