北海道を拠点に絶大な支持を集めるコンビニチェーン「セイコーマート」を運営するセコマと、地域のエネルギーを支える北海道ガスが、手を取り合うことになりました。両社は2019年11月26日、大規模な災害が起きた際にお互いの物資やエネルギーを融通し合う「災害対応力強化に関する相互連携協定」を締結したのです。このニュースが報じられると、SNS上では「これぞ道民の安心感」「ブラックアウトの教訓が生かされている」といった称賛の声が相次いでいます。
今回の提携により、地震などの非常事態において北海道ガスは、セコマの店舗営業を継続させるための燃料としてガスボンベなどを優先的に提供します。対してセコマ側は、インフラ復旧のために現場で尽力する北ガスの作業員の方々へ、お弁当や飲料水などの食料品を供給する仕組みを整えました。ライフラインを支える企業同士が、それぞれの「強み」を交換することで、地域の復興スピードを最大化させる試みは、非常に理にかなった戦略だと言えるでしょう。
停電をものともしない!自立発電型エアコンの驚異
協定締結に合わせ、札幌市内にある北ガスの供給区域内の店舗では、画期的な「自立発電型エアコン」が導入されました。これはガスを燃料にして冷暖房を行うだけでなく、同時に電気も作り出すことができる優れものです。停電が発生したとしても、この装置があれば店内の照明やレジ、さらには商品の品質を守る冷凍庫などを動かし続けることが可能になります。まさに、暗闇の中で地域の灯台となるような、心強い店舗へと進化を遂げたのです。
また、プロパンガス(LPガス)を使用している店舗においても、発電機にガスを供給するための専用機器が設置されることになりました。災害時には北ガスが優先的にガスを配送するため、燃料不足で店を閉めざるを得ないといったリスクを大幅に軽減できる見込みです。セコマは今後、こうした災害に強い店舗を順次増やしていく方針を打ち出しており、北海道全域のレジリエンス(災害からの回復力)が高まることが期待されています。
筆者の視点としては、2018年の北海道胆振東部地震で見せたセコマの驚異的な対応力が、今回の協定でさらにシステム化された点に注目しています。単なる企業の自助努力に留まらず、エネルギー企業と密接に連携することで「食」と「熱」を同時に確保する姿勢は、他地域の自治体や企業にとっても模範となるはずです。どんな困難な状況下でも、店に行けば明かりが灯り、温かい食事が手に入るという安心感こそ、私たちにとって最大の救いになるでしょう。
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