関西の経済を支える屋台骨であり、製造業の「人づくり」を力強く牽引してきた一般社団法人大阪府工業協会が、新たな時代の幕開けを迎えようとしています。2019年11月26日、同協会はコクヨの会長を務める黒田章裕氏を次期会長に迎える人事を内定したと発表しました。この決定は、大阪の産業界に新鮮な驚きと、これからの発展に対する大きな期待をもたらしています。
黒田氏は現在70歳で、文具やオフィス家具のトップメーカーとして知られるコクヨを率いる人物です。今回の人事は、2008年から長きにわたり協会を牽引してきたダイキン工業会長の井上礼之氏による指名で実現しました。井上氏は現在84歳という大ベテランですが、今後は顧問として協会を支える立場に退き、次世代のリーダーへタスキが繋がれることになったのです。
そもそも「大阪府工業協会」とは、主に製造業に携わる企業の人材育成や経営支援を目的とした組織です。現場の技術継承や若手の教育など、日本の「モノづくり」の根幹を支える役割を担っています。SNS上でもこのニュースは注目を集めており、「コクヨのような柔軟な発想を持つ企業のリーダーが就任することで、伝統的な製造業にデジタル化やデザインの視点が加わるのではないか」といったポジティブな声が上がっています。
正式な就任は、2020年5月に開催される予定の総会での決議を経てからとなります。会長としての任期は2年間と定められており、黒田氏がどのような手腕を発揮するのか、業界全体が固唾を呑んで見守っている状況です。これまで井上氏が築き上げてきた強固な基盤の上に、コクヨ流の「ユーザー視点」や「働き方改革」の知見が融合すれば、大阪の工業界はさらに面白くなるでしょう。
個人的な見解を述べさせていただくと、今回の人選は非常に戦略的だと感じます。これからの製造業は、単に良いものを作るだけでなく、それをどう使い、どう価値を提供するかという「デザイン思考」が不可欠です。黒田氏のリーダーシップによって、中小企業の現場にも新しい風が吹き込み、若者が憧れるような「クリエイティブな製造業」へと進化していくことを切に願ってやみません。
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