私たちの生活に欠かせないコンビニエンスストアにおいて、今まさに食の革命が起きています。ファミリーマートが展開する「スーパー大麦入りおむすび」シリーズが、2017年8月の先行販売開始から約2年で累計販売数1億個を突破するという驚異的な記録を打ち立てました。健康志向がかつてないほど高まる中で、この数字は消費者がいかに「手軽な健康」を求めているかを如実に物語っていると言えるでしょう。
このヒットの鍵を握るのが、帝人が取り扱う特殊な大麦「バーリーマックス」です。これは一般的な大麦と比較して約2倍もの食物繊維を含んでいるスーパーフードであり、腸内環境を整える効果が期待されています。専門用語で言えば「レジスタントスターチ(難消化性デンプン)」が豊富に含まれているのが特徴で、糖質の吸収を抑えつつ腹持ちを良くしてくれるため、ダイエット中の方や健康を気遣う方にはまさに救世主のような存在なのです。
SNS上では「プチプチした食感がクセになる」「健康系のおにぎりは味が薄いイメージだったけれど、これは満足度が高い」といったポジティブな声が次々と投稿されています。特に2017年8月から18年4月の本格展開を経て、健康意識の高い女性層を中心に支持を広げてきましたが、最近ではその層に変化が見られます。2018年秋に登場したサラダチキン入りの商品が、20歳代から30歳代の男性からも熱い支持を受けたのです。
「こってり」と「ヘルシー」の融合が男性客の心を掴む
開発を手がけた椎名早苗さんは、2019年11月から新たにベーコン、チーズ、ペッパーマヨネーズを組み合わせたパンチのある具材を投入しました。一見すると高カロリーに思える「こってり感」のある具材ですが、これこそが開発チームの狙いなのです。「ガッツリ食べたいけれど、どこかで健康も気にしたい」という現代人の複雑な本音を、スーパー大麦という付加価値が見事に受け止めています。
私自身の見解としても、この「免罪符的」な商品設計は非常に秀逸だと感じます。何かを制限するだけの我慢の健康法ではなく、好きな味を楽しみながら必要な栄養素を補えるというアプローチは、継続性の面で極めて合理的です。ファミマは今後、焼きジャケといった定番の具材もラインナップに加える方針を固めており、白米のおむすびと並んで当たり前に選べる未来を目指しています。
2019年11月29日現在、コンビニの棚には次々と新しい健康提案が並んでいますが、椎名さんは「身近な存在であるおむすびを通じて、気軽に健康を意識してほしい」と力強く語っています。おにぎりという日本のソウルフードが、最新の科学技術と開発者の情熱によって、私たちの健康を支える最強のパートナーへと進化を遂げているのです。ランチタイムにどれを選ぶか、その選択が楽しみになりますね。
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